暁 〜小説投稿サイト〜
IS 〈インフィニット・ストラトス〉 飛び立つ光
無名の有名人 bR
[1/3]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
幻想郷、博麗神社上空多次元閉鎖空間

この空間で現在、混乱と不安に押し潰されそうになっているISを纏う女が居た

「おらおら!いつまで避けられ続けられるかな!!?」
「食らうが良い!」

その女とは五反田 蘭だった。その蘭が対峙しているのは実の兄である月方 劾とその妻、上白沢 慧音だった。劾と慧音は弾幕を放ち蘭に攻撃を加えているが、スペルカードは使っていない。それは元妹への情けか、それとも使う資格もないほど弱いからか
蘭はその猛攻を紙一重で避け続けていた、蘭はIS適性はA。そして今日の為に千冬に鍛えられていた。だがいざ実の兄と敵対すると、その訓練で培った経験を生かせていない。攻撃しようとしても、手が震えてしまい、武器をまともに握る事が出来ずに狙いも定まらない

「来ないなら・・・こっちから行ってやるよ!!援護頼むぜ!」
「任せろ旦那」

劾は空間を蹴る様にキックして蘭に急速で向かっていく。慧音はそれを援護するかのように弾幕を放ち続ける。劾はスペルカードを取り出し、発動を宣言する

「まともに戦えねぇ奴がこんな場所に来てんじゃねぇ!!『空絶 断ち切られる思念』」

宣言しきると、劾の手には巨大な大剣が握られた。神々しささえ感じる大剣を構えて蘭に突撃する。蘭は慌しく自身が与えられたIS『真・打鉄』の刀を展開し劾の接近に備えた
それを見た劾は笑みを浮かべた

「おもしれぇ、閃輝と共に妖夢と剣を磨き合った俺を太刀筋に着いて来れるかなぁ!!?」

劾は全体重を大剣に乗せて、そのまま蘭に向かって振り下ろした。蘭は一瞬だが気持ちが振り払われて、刀を構えて大剣を迎え打った。だが蘭の握っていた刀は劾の大剣に触れた瞬間に、まるで果物を切ったかのように切られてしまった

「そ、そんな!!?」
「そんな魂も込めてない鈍らで、こいつと切り合えるかよ!!!」
「お兄!!」

蘭は刀を捨てて、スラスターを一気に吹かして劾の足に抱きついた。劾はいきなりの事にバランスを崩してしまい、大剣を落としてしまう。大剣は空気を切る様に落下し深々と地面に突き刺さった

「が、劾!!?」

慧音が喉を張り上げて大声を出す。劾はそれに答えるように大声を上げる

「問題ない!だが剣を拾ってきてくれ!!」
「了解だ!!だが多少時間が掛かるぞ!」
「それでも良い、頼む!」

慧音は笑って返してそのまま地面へと降下していく、劾はなんとか蘭を振り払おうと周りの空間を歪めて、嵐のような状態にして其処へ身体を委ねた。激しく吹き荒れる空間の嵐。上下右左、様々な方向に身体が強い揺さぶられる、蘭は離しそうになってしまうが、更に強く抱きつく

「離せ!離さねぇか!!お前は言ったよな!!?俺は私の汚点だとな、存在しなくても良いと!!?何故今更俺を求める
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ