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転生とらぶる
スーパーロボット大戦OGs
0077話
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、背筋がゾクリとした。間違いない、アインストだ。となると、出てきたのは蚩尤塚で、龍王機と虎王機目当てか。物見遊山で見に行きたいとか思ったが、実際にアインストが出現したと聞くと実行しないで良かったと心底思う。

「お前でも分からん代物なのか?」
「そう、正真正銘のアンノウン。しかも、空間転移をしてきたそうよ」
「あれは異星人共も使っていた技術だ。そういうケースもあり得る。実際にあちらの世界ではアギュイエウスやリュケイオスという存在があるしな」
「でも、厄介よね。宇宙じゃ連邦軍の部隊がいくつか行方不明になったっていうし」
「……本当か?」
「ええ。例の事件の前触れね、恐らく。L5戦役の事もあるから、ハガネとヒリュウ改がオトリになるかもよ」
「手を下すのをもうしばらく待てと?」
「上手く使えれば、の話だけど」
「……」
「何にせよ、色々と事態が動き始めたみたいね。これから私達も忙しくなりそうだわ」
「ふむ、そうなると俺もグロウセイヴァーをアースクレイドルに持って来るべきか。修理が必要な箇所もあるしな。ヴィンデル、輸送機を手配してくれ」

 ハガネとヒリュウ改をどうやって利用するかを考えているヴィンデルへと声を掛ける。

「ん? ああ、構わんが。どこに隠してあるんだ?」
「フィリピンの近くにある無人島の洞窟にな」
「何でまた、そんな所に……」

 レモンが呆れたような目でこちらを見ているが、そもそも地球に降下したのがマニラ基地だったのだ。そこに隠したという事にしておくのが一番自然だろう。万が一にも俺の足跡を辿った場合に不信感を抱かれない為にも。
 もちろん実際は俺の空間倉庫の中に収納してあるのだが。

「アクセルにしては迂闊だな。もし万が一にも現地住民や海賊なんかに発見されていたらどうするつもりだ? こういう言い方は余り好きではないが、あの機体はうちのエースであるお前の専用機、言わばシャドウミラーの象徴と言っても過言ではない。その事をしっかりと理解して欲しいものだが」
「シャドウミラーの象徴か。ならヴィンデルが乗るか?」

 シャドウミラーの象徴と言われても正直ピンとこない。それに現在レモンが改造しているヴィンデル用のソウルゲインが完成すれば、それがシャドウミラーの象徴になるだろう。

「あんな馬鹿げた機体、私は遠慮させてもらおう」
「馬鹿げた機体って……ちょっと言い過ぎじゃないか?」
「クロノスによる馬鹿げた加速に、30機近いファントム、T-LINKシステム、時流エンジン。グルンガスト参式の技術を流用したアダマン・ハルパー……さて、もう1度聞かせて貰おう。馬鹿げた機体と言っても間違いは無いと思うが?」

 ……グロウセイヴァーに使われている技術を並べられると言い返せなくなったのが微妙に悔しい。


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