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インフィニット・ストラトス〜黒き守護者〜
完成と揉め事と趣味と後悔
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間は五体満足で生き残れるかわからないけど。もしくは精神的にも崩壊していたりしてね」
「!?」

 俺とシヴァの言葉に焦る楯無だが、あいにく俺はお前みたいな人間に手を出す気はなかった。

「もしこれ以上余計な詮索をするなら、簪と本音の命は保証できないよ」
「………(ギリッ)」

 そしてシヴァに離すように指示を出すと、楯無はその場からすぐに引いた。

『マスター、盗聴機の類は全て無効化しました』
「ああ。ありがとう。みんな、見張りを頼む………」

 俺はそのまま眠ってしまった。





 ■■■





『……で、何の用?』

 簪はシヴァによって尋問を受けていた。
 簪が持っているのは明日の着替えと授業の用意だった。それをピッキングで入ってきたので何事かと思ってシヴァが尋問したのである。

「……祐人と……一緒に寝たくて……」
『一応、ボディーチェックさせてもらうわね』
「う、うん……」

 そしてシヴァはボディーチェックと称して色々と触った。胸とか、足とか……。途中で我慢できなくて簪は喘いでしまったが、肝心の祐人は爆睡していた。

『せっかく美少女を喘がせたというのに、これは相当重症ね』
「確信犯……。ところで、何かあった?」
『元々久々に疲れたから爆睡しているんだけど、あなたのお姉さんが来てね』
「お姉ちゃんが?」
『ええ。ほら、あなたも代表候補生だから指示が来てるでしょう? 私の捜索とかディアンルグの性能とかね』
「う、うん。打鉄弐式の技術がそれに応用されているから一度回収されるかもしれない」
『それを祐人が聞いたら日本政府を終わらせるかもね』
「………本当に?」
『ええ』

 この時、少し簪の顔は引きつっていた。

『話を戻すわね。この時に本格的に動いてきたけど私が止めて、祐人があなたと本音を殺すと言ったのよ。あー、安心しなさい。どうせ極悪非道のことをしても監禁してあなたは浴衣、本音には動物のコスプレしかさせないでしょうから』
「え……? それって………」
『簪のは祭りの衣装、本音はいつものパジャマか完璧の趣味ね』
「……………」

 この時、簪は自分の胸を見たとか見なかったとか……。

『まぁ、安心しなさい。少なくとも胸で判断しないわよ。するなら同情と優しさと調教ね』
「……最後の一つ、多い」

 その後簪は寝るのだが、翌日目を覚ました祐人は簪が肩を揺するまで動いていなかった。
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