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我が剣は愛する者の為に
初陣
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すごく楽しそうに曹仁は語る。
それほどまでに姉が好きで、尊敬しているのがよく分かる。
俺も義妹の愛紗の事を語る様はおそらく、こんな風になっていると思う。
しかし、自分より大きい曹仁を華琳が守る図を想像すると、ちょっとシュールと思ってしまった。
感動的な話なのに、少しだけ笑ってしまった。

「関忠さん?」

その笑い声を聞いた曹仁が首を傾げながら聞いてくる。
流石に失礼だったので、反省しつつ何でもない、と答える。

「姉さん自身も、関忠さんの話をよく聞かされました。
 なので、一度会ってお話ししたいと思っていました。」

俺に慣れたのか、噛む事はなくはっきりとした口調で話してくる。

「それとですね、感謝の気持ちなどを込めて私の真名を関忠さんに預けようと思いまして。」

「それなら俺も真名を預けないとな。
 俺の真名は縁だ。」

「私は華憐です。
 縁さん、これからよろしくお願いします。」

もう一度深々と頭を下げる。
その後、少しだけ雑談した後、華憐は自分の部屋に戻り、俺も寝台に寝転び睡眠をとるのだった。




次の日。
侍女から玉座に来るように言われて、俺は身だしなみを整えて、玉座に向かう。
そこには華琳や夏候淵や夏候惇、華憐がいた。
最初に着いたのは俺らしい。
その後に豪鬼、黎と優華、月火、星、胡蝶の順にやってくる。
少し遅れてから最後に一刀がやってきた。

「これで全員のようね。」

俺達を見回しながら、華琳は言う。

「今日から貴方達にも仕事を与えるわ。
 昨日に縁から貴方達について色々と聞いて、適材適所を私なりに考えたわ。
 まず兵の調練を丁奉、趙雲、太史慈、?徳。
 春蘭と共に行ってもらう。
 次に縁、北郷、馬良、司馬懿は私と秋蘭と華憐と一緒に内務をしてもらう。
 これを聞いて何か異論はあるか?」

その言葉に誰も反応しない。
まさに適材適所だ。
昨日、俺が教えた特徴をしっかりと把握している。

「ないなら、早速仕事に取り掛かって貰うわ。」

「よし、それなら先程呼ばれた者は私について来い。」

夏候惇は豪鬼らを連れてどこかへ行く。
華琳を先頭に部屋に向かう。

「本当なら各自の部屋でやって貰っても構わないのだけれど、初めて内務をする者もいるだろうから、今日は一緒の部屋でするわ。」

予め準備してあったのか、部屋には人数分の机と椅子が用意されてあった。
それぞれ椅子に座り、その机に置いてある書類に手をかける。
内容を見た限り、この城に住む文官が提出ものだろう。
どうやったら、さらに流通が良くなるかなどのいくつかの提案が書かれている。
それらを最終的に決定するのが、華琳であり、俺達は華琳に余計な仕事を増やさない為に独自
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