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第二十話 解放軍
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昼食を食べ終えた4人は第一層の『はじまりの町』にやって来た。
シュウは自分の有名度を考慮し、何時もの真紅のコートではなく、紅い私服を着ていた。リベリオンも今はデータ化し、アイテム欄に仕舞っていた。辿り着いた矢先、アスナがユイに尋ねる。

「ユイちゃん。ここに見覚えのある建物とかない?」

しかしユイ自身には覚えがないのか首を横に振り、それを否定する。
シュウはこの時、一つの疑問を浮べていた。プレイヤーである自体は必ず此処を通り、覚えようとしても自然と覚えてしまう程なのに、それを覚えていないと言うのは不自然な事だった。そしてこんな幼い少女が今までどうやって生き抜いて来た事を。シュウの思考を遮るかのようにキリトが口を開く。

「まあここは凄く広いからな。とりあえず市場に行ってみよう」

「そうだな。ここだけじゃユイも分かんねぇみたいだしな(考えていても仕方ねぇか)」

そう言うと市場に向かって足を運んだ。
しかし市場は人通りが少なく過疎と化していた。現在のSAOの生存者は6000人程で、その内の2000人がこのはじまりの町で過ごしている。死ぬ事を怖れる者・・・戦う事が出来ない者。それだけでもこの町はそれだけの人数になるのだが、ここまで人通りが少ないのは不可解な事だった。

「キリト。アスナ。気付いたか?」

「ああ。はじまりの町なのに人が少ない。見るのは店を営んでいるNPC位だ」

「依存者の3割がこの町に居るはずなのに・・・まさか『軍』が?」

軍・・・総称『アインクラッド解放軍』。
文字通り、このSAOを攻略するために作られたギルドだったが、その力が大きく拡大して行き、今ではこのはじまりの町で訳のわからない掟の様な物を作り、好き勝手やっている連中だった。
三人が市場を歩いていると・・・

「その子達を放して下さい!!」

と女性の声が響いて来た。

「今のは!?」

「恐らく軍の連中だろうよ。行くぞ!!」

三人はその場から走り出し、声が聞こえてきた方へ急いだ。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「そこを退きなさい!!」

茶髪の女性は10人近く居る『軍』の連中と対峙していた。

「それ出来ない相談だな。アンタ等、教会の連中は滞納しているからな」

「装備全部置いて行って貰うか?じゃないと子供達が唯じゃ済まねぇかもな?」

「「「「ハハハハ!!」」」」

軍の連中は自分の背後にある力に酔い痴れているのか簡単に他人を見下していた。そしてその女性は自分の腰に刺しあった剣の柄に手をかける。

「こうなったら・・・力付くでも」

「おいおい。シスターさんよ。この人数で俺達とやり合おうって言うのか?」

「くっ・・・!!」

確かに人数的には不利があり、子供た
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