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スーパーヒーロー戦記
第25話 ジュエルシード包囲網
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マジンガーZが空を飛べるようになったんだな」

 見上げる一同。そんな一同の前にマジンガーは降り立ってきた。Zの方膝をつかせ、其処から飛び降りてくる甲児。

「あれ? ライダーが二人居る? ってか、そっちの金髪の嬢ちゃんとそっちの別嬪さんって、誰?」
「こ、甲児さん…私が説明しますね」

 何も知らない甲児の為になのはが今までの経緯を説明した。
 多々良島で以前助けてくれたフェイトと再会した後、アミーゴに住み込みで働く事になった事。
 本郷猛を追って自身も改造人間となってしまったフリーカメラマン一文字隼人の事。
 ジュエルシードが一斉に起動してしまいレーダーも転移魔法も使用不能状態に陥ってしまった事。
 それらを全て甲児に話した。

「なるほど、こりゃ大変だなぁ。つっても俺達だけじゃどうしようもねぇし…此処は一旦ハヤタさん達に相談してみないか?」
「だとしたら一旦ウルトラ警備隊に行った方が良いだろう」

 本郷の言う通りだった。このままてこまねいていても事態が好転する筈はない。ならば出来る限りの行動を起こすまでである。

「フェイトちゃん、それにアルフさんも…一緒に来てくれませんか?」
「え?」
「事情は分かりませんけど、今はとても大変な事態なんです。ですから…」

 なのはの言いたい事は分かっていた。今までの状態でいてはこの最悪の状況をどうにか出来る訳がない事を。また、今までのような集め方では間に合わず最悪の結果を招く事となってしまう。今は敵対だの何だの言ってる場合じゃない。この地球を守る為には互いに手を合わせなければならない。

「分かった、一緒に行くよ」
「フェイトが行くんなら私も行くよ」
「有難う御座います」

 二人が来てくれるのは何よりも有り難い事であった。

「そうと決まれば善は急げだ。頼む、甲児君」
「あいよ! そんじゃ皆手に乗ってくれ! ウルトラ警備隊本部まで最高速でぶっ飛ばして行くからよぉ!」
「あの…出来れば安全運転でお願いしますね」

 なのはが哀願するも、その願いは叶わずなのはは地獄を見る羽目になったと言うのは予断である。




     ***




 時の庭園で事の経緯を見ていたプレシア。彼女は下界の映像をモニター越しに見ていた。

「フェイト…貴方がノロマなせいで最悪の結果を招いてしまったわね……もう貴方には愛想が尽きたわ。何処へでも野垂れ死になさい」

 プレシアにフェイトを助ける気などなかった。その気になれば強制的にフェイトを連れ戻す事は可能だ。だが、それを逢えてしなかった。
 このままフェイトがあの世界で死ぬのも良し、暴走したジュエルシードを全て集めた後で回収するも良し。どちらにしてもこのまま静観していた方が利口とも言え
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