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第十三話 真実
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第19層・十字の丘
「グリセルダ・・・。俺が助かるにはもうアンタに許してもらうしかない」
ここには黄金林檎のメンバーが作ったグリセルダの墓があった。シュミットは今回の事件はグリセルダの亡霊による事だと思い込み、ヨルコが殺されたその晩、こうやって出向いて来たのだった。
そしてシュミットは彼女の墓の前で膝を付くと・・・
「すまない!悪かった!許してくれ、グリセルダ。まさか・・・あんな事になるなんて思いもしなかった!!」
謝罪を墓に向かって、言い放つとその背後から声が聞こえてきた。
「その話・・・詳しく聞かせてくれねぇか?シュミットさんよ」
シュミットはビクッと身体を震わせて、声の方をした木を見る。木の裏から出てきたのは・・・シュウだった。
「お前は・・・真紅の狩人のシュウ!どうしてここが分かった!?」
「悪ぃな。付けさせて貰った。俺には真実が分かってきたからよ」
「真実・・・だと!?」
「・・・そこに隠れている二人も出て来いよ」
シュウが墓の後ろに立っている巨木に言い放つとその裏から、フードを被った二人組みが出てきた。シュミットは腰を抜かし、後ずさりをしようとしたが体が恐怖に煽られたのか震え、動かなかった。それをシュウはシュミットの肩をポンと叩き落ち着かせる。
「安心しな。こいつらはお前を気付けたりしねぇよ」
「何故そう言い切れる!?得体の知れない奴なんだぞ!?」
「そうだよな?・・・カインズ。そして・・・ヨルコさんよ」
「なん・・・だと!?」
シュウが二人に自分の考えを言い放つと二人はフードを取った。その人物達はシュウの言った通り、死んだ筈の『カインズ』と『ヨルコ』だった。そしてヨルコが疑問を問いかける。
「どうして分かったんですか?」
「それはな・・・」
ーーー回想ーーー
シュミットが帰った事を確認するとシュウはアスナとキリトに言い聞かせる。
「安心しなキリト、アスナ。カインズもヨルコも死んじゃいねぇよ」
それを聞いたキリトとアスナは驚愕の表情を浮べる。まずはキリトから疑問を問いかける。
「ど、どうしてそう言い切れるんだ!?シュウ」
「簡単なこった。ヨルコは確かに『死んだ』ように見えたが、これを見てくれ」
シュウはフレンドリストを開くとそこにはヨルコの名前がはっきりと映し出されていた。そして今も移動している事を示していた。
「でも、カインズ氏は!?」
「第1層のはじまりの町にはプレイヤーの生存を確認するための石碑があるのは知ってるよな?だが、カインズの名前は死亡したと言う横棒が引かれてなかった。これは今でも生存してるって大きな証拠だ」
「た、確かに」
キリトは顎を抱え、考えているとアス
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