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スーパー戦隊総決戦
第十一話 聖杯の場所その十
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「大人になってからにしろ、いいな」
「外道衆に説教されるなんてな」
「ちょっと考えられなかったけれど」
「子供に酒は駄目って決まってるじゃねえか」
 しかしドウコクはまだ言うのだった。
「そんなのよ。当然だろ?」
「まあそうだけれどな」
「おかげで僕達ジュースだし」
「とにかくまだ酒は止めておけ」
 それは念押しするドウコクだった。
「いいな、それはだ」
「わかってるさ、それはな」
「飲まないし、じゃあ」
「ジュースで我慢しろ」
「その通りです。ジュースやなかったらお茶があります」
 二人から見て右手にドウコクがいる。今度は左手からアクマロが出て来てそのうえでこんなことを言ってきたのだった。いきなり出て来た。
「それでも飲んで」
「だから御前等外道衆だろ?」
「随分と真面目なこと言うんだね」
「我等も変わりました」
 アクマロはこう言うのだった。
「少なくとも人間に対して何かをする気はもうありません」
「そんなことはどうでもいいんだよ」
 ドレイクまで出て来た。
「俺は暴れるのも好きだが自分達の国も作りたいしな」
「だからかよ」
「それで人間には何もしないんだね」
「はっきり言えばもうどうでもいいのよ」
 今度はメデューサだった。
「あたし達の国を作られればね」
「それじゃあインフェルシアに帰る気はないのね」
「むっ、スフィンクス」
 何とスフィンクスまで出て来た。その後ろにはナイとメアもいる。
「ドレイク様達が蘇ってくるだけでも驚きなのに」
「驚きなのに」
 二人はいつもの調子で話す。
「まさか自分達の国を作るなんて予想外」
「予想外よね」
「何かあんた達二人になったら性格変わってないか?」
「前から思っていたんだけれど」
 ここで走輔と仙一が出て来て言う。
「一人に戻ったら随分生真面目でしっかりしてるのにな」
「二人に分かれたらそうなるのよ」
「そうなるって何よ」
「何よ」
 その彼等に抗議する二人だった。
「私達今の方が好きなのよ」
「好きなのよ」
「そうか。まああの姿の方が今ではな」
「希少価値だしね」
「それに今はあんた達の味方よ」
「味方よ」
 それはしっかりと言う。
「とはいってもドレイク様達と戦うのは」
「戦うのは」
「出来ないし」
「出来ないし」
「別にそういうのは頼まないさ」
「戦うのは俺達の仕事だし」
 二人もそれはいいとした。
「しかし。結局は聖杯は欲しいんだな」
「そういうことだよね」
「そうだ。それは使わせてもらう」
 それはしっかりと言う。言ったのはダゴンである。
「我等の国の為に必要だ」
「その為に必要だというのね」
「そうだ。地下にもでも空間を造りそこに移り住み建国する」
 これが彼等の考えだ
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