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第五話 危機一髪
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はシュウって呼んでくれ!勿論敬語もいらねぇよ」

「すげぇ。サチ、お前シュウさ・・・シュウと知り合いだったのか」

「う、うん。昨日知り合ったの。その時に悩みを少し聞いて貰ったの」

その事にキリトが首を傾げる。

「悩み?」

「そうだな。この機会に話しておくってのも良いと思うぜ?サチ」

「・・・はい」

そしてサチは自分の悩みをギルドメンバーに話した。

「私、まだ怖い。死ぬのが怖い。だからみんなと一緒にこのギルドに居たい!だから私を一人にしないで」

サチの言葉にギルドメンバー全員が笑顔でサチに寄り添う。

「当たり前だぜ?サチ」
「そうだぜ。俺達はリアルでも友達なんだぜ?見捨てる訳ねえだろう」
「ゴメンな?サチの不安に気付いて上げれなくてよ」

とサチを励ます言葉をかける。
サチも嬉しかったのか少し涙を流すそれを見ていたシュウはこのギルドには強い絆があると感じていた。

「良かったな?サチ。悩みが消えてよ?」

「はい!これもシュウさんのお陰です」

「気にすんなよ。んで、レベルと金稼ぎだって聞いたんだけどよ。何処でやるつもりなんだ?」

「第27層の『迷宮区』に行こうって考えてるぜ?」

その意見にキリトが反対の意見を述べる。

「何時も狩場でやった方が良いんじゃ・・・」

「高レベルの方が多く経験値も入るし、お金も入るよ」

「大丈夫だって!!」

メンバーの意気込みを聞いたキリトは頷く事しか出来なかった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

第27層・迷宮区

ギルドメンバーとシュウは少しレベルが高かったが、シュウの峰打ちのような、モンスターHPをギリギリ残し、それをメンバーが倒すというレベルの上げ方でギルドメンバーのレベルはどんどん上がっていき、お金もそれなりに手に入った。そしてキリの良い時間になったので戻ろうとしていた。

「いや〜、ホント助かったぜ。流石シュウだぜ」

「それほどでもねぇよ。サチ・・・怖かったか?」

「いえ。シュウさんやギルドのメンバーが居てくれたので大丈夫です」

「そうか。良かったぜ」

そしてシュウはキリトを見ると少し話がしたいとギルドメンバーを先に帰らせた。

「キリト・・・お前。自分のレベルをギルドメンバーに伝えてねぇのか?」

「伝えるタイミングが無いって言うか。話し出せなくて・・・」

「お前が何を考えてんのか分かんねぇけどよ?そのままにしてっとギルドメンバーを危険な目に合わせる事になるぜ?早い内に話を持ちかけた方が・・・っ!!」

シュウがキリトに真剣な表情で話をしていると途中で打ち切り、急いで走り出した。キリトもそれを見て走り出す。

「どうしたんだ!?シュウ」


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