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我が剣は愛する者の為に
陳留到着
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れようぞ!」

と、黒い髪で触角のようにアホ毛が生えた女性は大剣を構えて、俺に斬りかかってくる。
咄嗟に俺を庇おうと、前に出ようとする黎だが、それを手で制する。

「止めなさい、春蘭!」

華琳の鋭い声を聞いて、大剣を持った女性は足を止めて華琳の方に振り返る。

「しかし!」

「彼は大丈夫よ。
 幼い頃、私の命を救ってくれて真名を預けた仲。
 もし貴方が縁を殺すのならば、私はそれ相応の罰を与えないといけないわよ。」

「ううっ。」

「姉者、とりあえず落ち着け。」

「そ、そうですよ、春蘭さん。」

「秋蘭、華憐様まで。」

華琳を初めてとする人達に言われ、剣を収める。

「黎、ありがとうな。
 でも、次からは止めてくれよ。
 心臓に悪い。」

俺を庇ってくれた黎の頭を撫でながら言う。
黎は嬉しそうな顔をして、後ろに下がる。

『これで縁様は私の事を好きになる。』

「好感度アップとか、黎は抜け目ないな。」

「黎、あんな奴の為に身を挺して守る必要なんてないわよ。」

「だったら、私が身体を張って守らないとな。
 もちろん、守る以外の事でも身体を使ってね。」

「ッ!?」

「胡蝶って、本当にいじるの好きだな。」






「部下の無礼を許してちょうだい。」

「気にしていないよ。
 それほどまでに部下に信頼されているのは、良い事だ。」

「他の人にもまだ自己紹介していないわね。
 我が名は曹孟徳。
 傍にいるのが、私の妹の曹仁。
 その二人は夏候惇、夏候淵。」

あの華琳に似た女性は曹仁という名前なのか。
三国志では従弟だったはずだ。
それなのにここでは妹になっている所を見ると、つくづく俺の知っている三国志ではない事が分かる。
一刀の方に視線を向ければ、一刀なりに何かを考えている。
思う所があるのだろう。
曹仁は華琳の妹だというのに身体つきが全然違う。
まずは身長。
座っているとはいえ、華琳より身長が高く、髪型は同じ様に見えて少しだけ違う。
縦ロールに髪が巻いてあるのだが、曹仁のほうは柔らかい感じだ。
長さも曹仁の方が長い。
何よりの違いはやはり胸だ。
華琳と比べれば一目瞭然。
大きさやボリューム、何から何まで圧倒的に勝っている。
服装は華琳とあまり変わらないのだが、胸元が開かれていて、豊満な胸がより強調されている。
はっきり言うと目のやりどころが困るレベル。
夏候惇はピンクを基調とした服に、腰まで伸びた黒髪。
さっきも言ったようにアホ毛が一本生えている。
夏候淵はそれと対照的に、ショートヘアーで青い髪色をしている。
それに合わせて服装も青色を基調にしている。
史実では夏候惇、夏候淵は曹操が一番信
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