暁 〜小説投稿サイト〜
インフィニット・ストラトス〜黒き守護者〜
VS無人機、そして……
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いるかわからないが、俺は優しいし)
『……案外、邪魔だからでしょうね』
(それだと本当にゴミだぞ。一夏並みに救われない頭しているんだな)

 そしてすべて撃ち落とした。

(……それにしても、お前はよく会話と掌握の両方をこなせるよな)
『それは向こうが邪魔してこないからですよ。福音を相手にしている時は抗ってきましたが、今ではそれがありません』

 ……妙だな。まさか俺を落とすのだけに集中しているとか……?

(……オルコットの進路妨害とか、そのコアに爆弾が仕掛けられているということは?)
『その可能性も考えましたが、何もありませんでした』

 本当に妙だな。そんなに俺たちを落としたいのならもっと戦力を投入してくるはずだ。……まさか、コア切れか? まだそっちの方が納得できる。

『………少しばかり戻りましょう』
(何故だ?)
『私たちが交戦したときに風花の間と通信ができなくなりました。無事だといいんですが、最悪の場合は―――』
(そうだな。相手は元々が残虐非道なことを躊躇わない人間だしな。戻ってみるか)

 そう思って引き返そうとすると、

『―――!! 危ない!!』

 セバスの指示に従ってその場から飛び退く。
 すると、上空から光線が降ってきた。

(セバス。あれを飛ばすぞ)
『……わかりました。その間は指示ができませんので、ご了承ください』
(誰に言っているんだ? この俺だぞ)
『……そうでしたね』

 その会話が終わると、一つの小型ミサイルがどこかに飛んでいく。おそらくそれはセバスが乗っているだろう。

(それにしても焦るなぁ。だって敵が―――本人が嫌っていたVTシステムだぜ……)

 俺はそのシステムのせいで、仲間を失った。
 生き残ったのは知る限り俺だけ。ただそれだけだった。

 そして今、俺がそいつに立ちはだかる。
 全部が織斑千冬。その数はざっと10体。

「………唯一の救いは、相手の剣が一本だけだということか………」

 ただ、それでも気休めにしかならない。
 こう言ってはなんだが、陸だけだとある程度なら俺でも織斑千冬相手でも勝てると思う。だけどこれは想像に過ぎず、あくまでの仮定論だ。

「………だが、やるしかないんだよなぁ………」

 そして今回はIS。だから余計に絶望的だ。なにせ敵は偽物とはいえブリュンヒルデが10人。普通なら今すぐに逃げ出すだろうに。―――だが、

「何人倒せるかな………」

 三人―――倒せたら良いほうか?
 まぁいいや。生きるのも死ぬのも―――






























 ―――この戦い次第だから。




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