暁 〜小説投稿サイト〜
インフィニット・ストラトス〜黒き守護者〜
VS銀の福音
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―――祐人side

「クソがッ! 密漁船ごときを庇ってんじゃねぇぞ!!」
「今はそんなことを仰っている暇はありません。とにかく急ぎますわよ!」

 俺とオルコットは並走して一夏のところに向かっていた。
 二人の方に先に偵察機を飛ばしているために映像を音声付きで聞こえるが、

『箒、そんな―――そんな寂しいことは言うな。言うなよ。力を手にしたら、弱いヤツのことが見えなくなるなんて……どうしたんだよ、箒。らしくない。全然らしくないぜ』

 一度、世の中の現実とやらを見ろ!
 そして俺たちが見えたところで放心状態に陥っている篠ノ之を発見した。

「え? どうして一夏さんが―――」
「考えるのは後だ! 篠ノ之! 紅椿と同調して一夏と白式を救え! オルコットはその間に篠ノ之の護衛だ!」
「風宮さんは?」
「福音を止める!」

 ディアンルグの出力を五割に設定する。

「……そうだ。紅椿、私に―――一夏を助ける力を貸せ!」
『紅椿が単一仕様能力(ワンオフ・アビリティー)『絢爛舞踏』を確認しました』

 は? まだそんなに経っていないのにか?

『ええ。どうやらこれは最初から仕組まれていたようですね。ちなみに能力はエネルギー増幅です』

 俺たちの努力を無駄にするか………。あの馬鹿は。
 いいぜ。上等だ………。

(セバス。絢爛舞踏の効果、ちゃんとメモリに残しておけ)
『了解しました』

 俺は漂う福音に向い直る。

「お〜っと。悪いけど、ここからは通行止めだ。行きたければ俺を倒してからにしな」

 そう言って《斬魂》を展開する。

「む、無謀ですわよ! 相手は機動に特化していますのよ!」
「うるさいぞオルコット。俺とディアンルグなら―――その常識を覆せる」

 言うと同時に瞬時加速(イグニッション・ブースト)を使用。一気に距離を詰め、本人を高速で切り刻む。
 それを福音は避けようとするが―――それは俺が許すはずがなかった。
 どこからともなく鎖が現れ、それが福音の装甲に食い込む。

(やれ、セバス)
『了解しました』

 セバスが福音に入り込み、コアを掌握にかかる。だがその分、こっちは福音の妨害を妨害しなければならない。

「悪いが―――装甲をもらうぞ!」

 荷電粒子砲《迅雷》を展開して翼をもぎ取った。
 さらにビット《キロプテル》で操縦者を襲い、それで体力がなくなったかのように海に落ちた。

「や、やりましたわね……」
「いや、まだだ」

 当たりを見回すと、そこには既に一夏と篠ノ之はいなかった。

「オルコット、一夏の様子は?」
「……正直、苦しい状況だと思いますわ。ですが、まだとはどういう
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