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転生とらぶる
スーパーロボット大戦OGs
0070話
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るベーオウルフ。すでにその声は人間のものとは思えないものになっていた。そして身体中から蔦を四方八方に伸ばし、戦場に散らばっていた量産型ゲシュペンストMk-Uの部品を手当たり次第に取り込んでいく。
 グロウセイヴァーをも取り込もうと考えたのか、こちらにも蔦が数本伸びてきたが、それらはハルバート・ランチャーを使い対応する。
 先程ベーオウルフが取り込んだのは、4機目のファイア・ダガーで大破した機体だ。1機目の機体は幸いアダマン・ハルパーで内部から粉々になるまで斬り裂いたのでベーオウルフに見向きもされていないが、ナイン・テールモードで斬り裂かれた2機目と3機目は蔦を伸ばして吸収されてしまった。

「……まさに機械で出来た大怪獣って奴だな、これは」

 グロウセイヴァーの3倍近い大きさとなったベーオウルフを観察しながら、思わず口に出す。大男総身に知恵が回りかねとでもなってくれればいいんだが。そもそもアインストと化したこいつに知恵があるのかどうか。
 チラリ、とモニタの表示を見ると、残り時間は7分を切っている。敵は強大で残り時間は後僅か、か。
 歪な人型のナニカと化したベーオウルフが右手を振り上げ、そのまま振り下ろす。それはただのパンチなのだが、ベーオウルフの質量を考えればその威力は考えるまでもない。
 ただ。

「大きいだけあって動きが鈍いぞ、でかぶつ!」

 振り下ろされた拳を回避し、地面に突き立てられた右腕の肘の部分へとリニアレールガンをたたき込む。至近距離から放たれた弾丸は、右腕の関節部分を貫通して粉砕した。

「脆い?」

 リニアレールガン1発で砕けたその様子に思わず口に出すが、次の瞬間には右肩の部分と肘から先の右腕の残りの部分から蔦が飛び出し、融合して何事もなかったかのように元の右腕へと戻ってしまう。

「だよな」

 溜息一つ吐き、ベーオウルフから距離を取る。
 さて、普通ならこういうでかいのが相手の場合は内部からの攻撃ってのがセオリーなんだが。

「アインストじゃなければなぁ」

 さすがにアインストの内部へと突っ込む勇気は持てない。と言うか、それは勇気じゃなくて蛮勇だろう。
 ……待てよ? 内部、か。奴は量産型ゲシュペンストMk-Uを3機取り込んだ。あの3機の動力源である核融合ジェネレーターは破壊されていなかったのでそのままベーオウルフの内部に存在している筈だ。そしてその核融合ジェネレーター3機を連鎖爆発させてやればどうだ?
 他にもっといい方法があるのかもしれないが、時間のない今、俺に思いつけるのはこれだけだ。残り時間も既に6分を切っている。

「分の悪い賭けは嫌いじゃない、か」

 原作のキョウスケの台詞を思い出し、口に出す。あぁ、本当に。これこそが分の悪い賭け以外のなにものでもな
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