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スーパー戦隊総決戦
第九話 天使達の降臨その五
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「ダイナアースにも今は俺達の仲間が行っている」
「天使だからなのね」
 ランがそれを聞いて頷く。
「だから。他の世界のことも」
「そうなんだ。ああ、そうだ」
 ここでその赤いジャケットの若者が言ってきた。
「まだ俺達名前言ってなかったっけ」
「ああ、そうだな」
 岳が彼のその言葉に応えた。
「まだあんた達の名前聞いていなかったな」
「それで何ていうのかな」
 範人もそれを尋ねた。
「君達の名前は」
「ええと、じゃあ」
「名乗っていいかしら」
 赤いジャケットの若者とピンクのジャケットの美女がまず言ってきた。
「それなら」
「今から」
「ああ、是非な」
 真墨も彼等に名乗ることを促す。
「それであんた達は」
「まずは俺から」
 赤いジャケットの若者からだった。そうして名乗った名前は。
「アラタ、ゴセイレッド」
「エリ、ゴセイピンク」
「アグリ、ゴセイブラック」
「モネ、ゴセイイエロー」
「ハイド、ゴセイブルー」
 他の四人も次々に名乗った。彼等の名前はこれでわかった。
「これが俺達ゴセイジャーだ」
 そしてハイドが言ってきた。
「この星を護る為に戦っている」
「そういう意味では俺達と同じだな」
 海はそこまで聞いて言った。
「だから仲間か」
「人間はだ」
 今言ったのは月麿だった。
「その心が人間なら人間だ」
「そういえば菜月ちゃんも」
 菜月は自分のことをふと思い出したのだった。
「古代レムリア人だったし」
「俺はどうなる?」
 ドギーもいた。
「生まれた星が違う」
「それを考えたら天使とかそういうのは」
「問題じゃないな」
 幸人と源太もここで言った。
「大切なのはやっぱり心だな」
「心がどうかなんだな」
「それを考えたら向こうの連中も」
 凌駕は今の自分達の相手について言及した。
「あれですね。人間なんですね」
「というか人間臭過ぎない?」
 七海はそこまで達しているというのだった。
「何かやること為すことが」
「人間、そうだな」
 それに一甲も頷く。
「あの連中も外見や種族はともかく人間だな」
「人間性には問題があるがそれもあってか」
 一鍬も言った。
「人間なのか」
「人間同士の戦いか。それを考えるとな」
 軍平も腕を組んで考える顔になっている。
「微妙なものも感じるな」
「けれどね」
 ここでヒカルが話す。
「だからといって彼等をそのままにしておくことはできないからね」
「そうだよな。それは」
「やっぱり」
 皆もその通りだと頷く。とにかく聖杯を手渡すわけにはいかなかった。
「それでだけれど」
 ここでヒカルが皆に言ってきた。
「その聖杯はこの街にあるのかな」
「京都にあるかどうか」
「それですか」

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