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DQ3 そして現実へ…  (リュカ伝その2)
誰、それ?
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てはいないでしょう…父さんが王様達を怒らせたり、爆弾発言で混乱させたりするから、身も心もボロボロです!リフレッシュが必要不可欠なんですよ!」
そこまで言うと、勇者カップルはイチャイチャラブラブしながら宿屋の方へと歩いて行く…早足で歩いて行く…


「お…お前等一発ヤリたいだけだろ!」
リュカのツッコミも虚しく、勇者カップルは遠い彼方へ…
「だ、旦那…どうしましょうか…?」
「………いいからお前は行ってこいよ…その…バ…バタコ?の所に…」
「旦那…バコタです…」
「うるせー、いいから行けって!」
息子カップルの身勝手さに呆然とするリュカ…
カンダタの相手をするのも疲れたらしく、手の甲を上にして『しっしっ』とばかりに振って、カンダタをバコタの元へと行かせる。

カンダタとモニカが別行動をとり、アルルとティミーも(宿屋へ)先行し、城下町に取り残されるリュカ達…
「あのティミーとアルルが、ああも変わるんだ…」
独り言の様に呟くリュカ。

「お疲れの所申し訳ないですけど、この程度なら可愛いもんですよ。リュカさんの傍若無人ぷりに比べたら、あんなバカップルは物の数では無いですよ!『人の振り見て我が振り直せ』と言いますし、もう少し節度ある大人に変わってもらいたいですね!」
一人勇者カップルの一方的な行動に疲れ切るリュカ…
すると弟子のウルフが、大きめの嫌味を込めて師匠の日頃の行いを指摘する。

「僕は良いんだよ!僕のキャラはこんなんだし…でも、アイツ等は真面目っ子ってキャラじゃん!ダメだろ…アレは…」
「あはははは、勝手だなぁリュカさんは…」
腹を抱えて笑い出すウルフ。
すると、つられる様に皆も大爆笑する…
ただリュカは、勇者カップルが歩いていった方を力無く見つめ、ただ呆然とし続けていた。
《人間って変わるんだなぁ…でも、父親に似てきたって言ったら怒るんだろうなぁ…》







<アレフガルドの平原>

月の明かりも、星の輝きもない漆黒の世界…
町などは人々の営みによる明かりがある為、移動には不便は無いのだが、人工的な明かりから離れアレフガルドの地を移動すると、この世界の暗さを体感する事が出来る。
先頭を歩くアルルが松明を掲げているのだが、4.5メートル先を照らすのもやっとで、その闇の深さに難儀している。

「本当に暗いわね…これじゃ敵の接近に気付かない恐れがあるわ…」
何時もの様にリュカが大声で、スキマスイッチの『全力少年』を歌う(しかもラダトームで使用したギターを勝手に拝借し、演奏しながら熱唱する)中、勇者カップルが真面目に事の重大さを話し合う。
「危険だね…松明を増やした方が良くない?」
「うん…でも、照らせる範囲が限られているから、あまり意味があるとは…」
「そうか…やっぱり
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