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IS《インフィニット・ストラトス》‐砂色の想い‐
深き蒼
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 ISが残存の武装を伝えてくれる。その内容がこれ以上の戦闘の続行は不可能と教えてくれる。
 通常武装以外使える武装が……ない!

 考えて、思考を止めちゃダメ! 今の私で、出来ること!
 残りの武装は量子化をすることの出来た通常武装の『ハディント』と『エスペランス』、外さなくてすんだ『アドレード』。後は手甲の『マルゴル』と『ユルルングル』。

 水中から地上を攻撃できる武装が……無い!


 膝から両手に『アドレード』を引き抜いて構える。
 どの道海面には皆さんが残っている。他の人を、友達を見捨てるわけにはいかない!

―スーパーキャビテーションシステム、稼動時間を0,3秒に設定―

 頭を水面に向けて顔を上げる。スーパーキャビテーションシステムを作動させ、再度空気の泡に私が包まれる。全推進力を加速に集中。私の体は水中から文字通り飛び出す。
 身体を一本の棒のようにすることで最大限まで加速を高める。自身が魚雷のように、両手を正面に構えて福音に向けて突撃。
 使える武装が無いならこの身そのものを武器と為す!

 
 海面に出た瞬間目の前に広がったのは……


「あ………」


 視界を覆いつくす……エネルギー弾の……壁……

 けたたましい程ISの警告が鳴り響く。でもこの距離でこの密度を避けることは……不可能………

 それを理解した瞬間、私の意識は激しい衝撃と痛みと共に吹き飛ばされた。
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