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ウルトラマンメビウス ウルトラ兄弟最大の戦い
第七話 ウルトラ戦士堂々の勝利!その九
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「神戸での作戦は終わったよ、大成功だよ」
「そうなんですか」
「うん、ウルトラマン達のおかげでね」
「それがちと残念ではあるがな」
 補佐官は少し冗談めかして言う。
「しかし何はともあれよかった」
「全くです」
 秘書官がそれに応える。
「いや、一時はどうなるかと思ったよ」
「補佐官泣きそうになってましたし」
「それは言わんでもいい」
 またここで怒られる。これは相変わらずであった。
「しかし君も無事でなにより。補佐官もな」
「そうですよね」
 それにコノミが頷く。
「帰って来るのが遅くて心配だったんですよ」
「ははは、済まない」
 隊長は笑ってそれに応えた。
「色々あってな」
「あれっ、今コノミはミライに言ったんだよな」
 ジョージがふと気付く。
「何で今隊長が?」
「けれど隊長も帰って来るの遅かったわよ」
 マリナがそれに注釈をつける。
「だからじゃないの?」
「そうか」
「そうですよね、隊長」
「うん、その通りだ」
 隊長は笑顔でマリナに応えてきた。実に都合よく話を誤魔化すことができた。
「しかしまあ皆無事でよかったぜ」
 リュウが満足げに頷いていた。
「冗談抜きで今回は大変な戦いだったからな」
「結局あの連中には逃げられてしまいましたね」
 テッペイはそれが実に残念そうであった。
「やっぱり一筋縄ではいかない連中でした」
「それは仕方ないですよ」
 コノミがフォローしてきた。
「あれだけいたら」
「全くもってだね」
 補佐官がまた言ってきた。
「あそこまで剣呑な連中が大挙してやって来るなんて今まで例がなかった。円盤生物といい」
「嫌な思い出だな」
「シルバーブルーメとか」
「よく考えたら今回は最悪だったな」
「全くですよ」
「本当にどうなるかって思いました」
 GUYSの面々が口々に述べる。皆今回はそれだけ大変であったのだ。
「けれどミライ君頑張ったわね」
 総監代行がにこりと笑ってミライに声をかけてきた。
「今回は特に」
「はいっ」
 ミライはその言葉に明るく返す。
「おかげさまで。何とか」
「隊長も」
「いえ、私は」
 隊長は謙遜してみせた。
「何も。一番やったのはミライです」
「そうですね。やっぱり」
「?何か」
 秘書官がそんな三人を見て首を少し捻る。
「ミライ君何かしたんでしょうかね」
「何を言っておる」
 補佐官が顔を顰めて彼に言う。
「彼は一般市民を安全な場所に誘導していただろうが」
「あっ、そうでした」
「そうだ。素晴らしい功績だぞ」
「そうですよね。それは」
「うむ」
 そういうところはしっかりと認める二人であった。
「ではミライ君」
「はい」
 総監代行がまた彼に声をかける。
「今日は作戦
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