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星河の覇皇
第八十六部第三章 学園の理事長としてその三十五

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「良質な蛋白質だ」
「ですからよく飲みますと」
「その分だ」
「体格がよくなりますね」
「そして他のものもな」
「バランスよく多く食べて飲めば」
「体格がよくなる、それも豊かさというものだ」
 摂取出来る栄養がいいこともというのだ。
「それでだ」
「今の連合は」
「今以上にだ」
「豊かになり」
「体格もな」
 市民全体のそれもというのだ。
「よくなることだ」
「それも一つの強さですね」
「個人差があるがな」
「大きい者は多いことは」
「それもまた力だ」 
 それになるというのだ。
「市民の体格もな」
「そこに訓練も加われは」
「尚よくなる、だが訓練は」
 ここで八条は少し苦笑いになって由良に話した。
「君も知っているな」
「連合軍のそれはですね」
「規律への教育、清掃や服装のチェックは厳しいが」
「それでもですね」
「そして市民との交流、レセプション等には熱心だが」
「こと訓練は」
「軍隊も時間は限られている」
 時間はあらゆる人間や組織で有限だ、無限の時間を持つ者なぞ少なくとも人間の世界には存在していない。
「だからな」
「訓練にあてる時間はですね」
「どうしても限られている」
「そうしたことに多くの時間を割いているので」
「訓練自体の時間はあるが」
 それなりにだ、それはあるにはあるのだ。
「基礎訓練とだ」
「行進や敬礼等の」
「それに災害に対するな」
「訓練ですね」
「そうした訓練が多くてだ」
 それでというのだ。
「どうしてもな」
「戦闘訓練については」
「あまり時間を割いていない」
「それが現実ですね」
「基本平時だしな」
「正規軍は」
「のどかだ、義勇軍は別だがな」
 こちらの軍隊はというのだ。
「彼等は常に戦闘体制だ」
「戦時ですね」
「何かあればだ」
 即ち有事にはというのだ。
「もうだ」
「すぐに戦場に向かい」
「その中に入る、攻撃時は先陣でだ」 
 それにあたってというのだ。
「そして撤退時にはな」
「殿軍ですね」
「それを務める、だからだ」
「戦闘訓練にしても」
「常だ、とはいっても正規軍もダメージコントロールの訓練はよくしている」
 こちらはむしろ戦闘訓練よりも多い。
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