暁 〜小説投稿サイト〜
星河の覇皇
第八十六部第三章 学園の理事長としてその二十四

[8]前話 [2]次話
「それがオムダーマンにとってだ」
「付け入るところになっていてですね」
「戦局が一気に動いてだ」
「完全にオムダーマン軍のものになろうとしていますか」
「この数日の間にな」
「数日で戦局は変わりましたか」
「膠着からだ」
 この状態からというのだ。
「今はな」
「オムダーマン軍有利にですね」
「一気に傾き首都にもな」
 ティムール軍の首都であるサマルカンド星系にもというのだ。
「いよいよだ」
「迫ろうとしていますね」
「ここからティムール軍が挽回することは難しい」
 そうした状況になったというのだ。
「やはりな」
「それでは」
「シャイターン主席が復帰しても」
 戦線に、というのだ。
「それでもだ」
「もう戦局の挽回は難しいですか」
「ここに来て数の違いも出て来た」 
 オムダーマン軍とティムール軍のそれもというのだ。
「国力の差もな」
「ティムールは国力が低かったですが」
「これまでは善戦していた」
「シャイターン主席の采配によって」
「それが出来ていたが」 
 それでもというのだ。
「シャイターン主席が一時とはいえ倒れてだ」
「そこを衝かれて」
「一気に破られてな」
「国力差もですか」
「出て来た、首都にまで迫られては」
 そこまで至ってはというのだ。
「ティムールの国力ではな」
「挽回は難しいですか」
「おそらくな、だからな」
「統一については」
「オムダーマンで九割九分決まった」
 八条は言った。
「そうな」
「オムダーマンですか」
「アッディーン大統領が統一し」
 サハラをというのだ。
「そしてそれからはな」
「サハラを治めていくと」
「そうなる、そこれからはまた別のことになる」
「政治ですね」
「創業の話だ」
「国家のですか」
「サハラをどういった国にするか」
 統一されたこの国をというのだ。
「それは極めて重要なことだ」
「国家の枠組みですね」
「それを築くのだからな」
「極めて重要ですね」
「それに専念してだ」
 そうしてというのだ。
「サハラの土台を築く」
「統一されたあの国の」
「それだけにな」
「今度は政治ですか」
「そちらのことになる」
 戦争からというのだ。
「サハラは遂にその時を迎えることになる」
「創業の時をですか」
「これは大きい、だが」
「それでもですか」
「アッディーン大統領は政治家としても優れている」
「オムダーマン大統領として立派に国を治めてきましたね」
「それを見るとな」
 彼の政治家としての力量をというのだ。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ