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星河の覇皇
第八十六部第三章 学園の理事長としてその二十二

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「必ずな」
「エウロパにはその余力がありましたね」
「既にな、私はエウロパ軍やその軍事季節は攻撃させたが」
「民間については」
「攻撃を厳禁した」
「敵はあくまで敵軍ですね」
「戦争をしてもだ」
 例えそうでもというのだ。
「民間施設そして一般市民は攻撃してはならない」
「絶対に」
「そう考えているからだ」
 連合の考えの一つだ、この国は戦争でも市民やその施設に対する攻撃を嫌う傾向が強いのだ。
「それ故にな」
「民間施設は攻撃対象とせず」
「攻撃を禁止していた」
「そうでしたね」
「確かに国力を落とすにはだ」
 敵国のそれをだ。
「民間施設を攻撃するとな」
「非常に効果的ですね」
「国力が落ちるとな」
「自然と継戦能力も減り」
「勝利に近付けるしだ」
「戦後もその国のダメージは大きいですね」
「戦略としては効果的だ」
 このことは事実だというのだ。
「それも非常にな」
「左様ですね」
「しかしだ」
「それでもですね」
「私はそれはしなかった」
「民間人は戦闘に参加していないので」
「だからな」
 それ故にというのだ。
「それはせずにな」
「軍事施設だけを攻撃しました」
「民間人は国際法でも守られている」
 攻撃対象から外されているのだ。
「そのことがある、それにだ」
「義統様のお考えでは」
「戦争は軍人同士が行うものでだ」
「民間人を巻き込んではいけないですね」
「そうだ」
 何があろうともというのだ。
「そう考えるからな」
「それをしなかった」
「エウロパの民間施設はほぼ無傷だった」
 エウロパ戦役は激しい戦争であった、エウロパ軍はその中で非常に多くの戦力を失ったがそれでもだったのだ。
「だからだ」
「復興はすると」
「考えていた、しかし」
 それでもというのだ。
「あそこまで迅速とはな」
「思われませんでしたね」
「それをしたのはな」
「あの総統殿の力量ですね」
「そうだった」
 まさにというのだ。
「あの御仁がいたからだ」
「それで、ですね」
「あそこまでな」
「迅速な復興を遂げ」
「発展もした」
 そうなったというのだ。
「まさに予想外だった」
「そしてその発展が」
「今連合を焦らせている」
「連合を超えるのではと」
「やがてな、だがそうなることはな」
 エウロパが連合を超える、このことはというのだ。
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