第三幕その四
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「すぐに色が変わるのよ」
「それぞれの国の色にですね」
「そうなりますか」
「それでその国で暮らすんですね」
「そうなるんですね」
「オオツノシカ以外の生きものも」
「そうなの、そのことも覚えておいてね」
こう皆にお話しました。
「いいわね」
「わかりました」
五人でドロシーに答えました、そうしてです。
皆で村に向かって歩いていきます、そして村に着くとです。
すぐにお二人のお家に行きました、するとおばさんもおじさんも一行を満面の笑顔で迎えてくれました。
おばさんもおじさんもドロシーと抱き合ってからです、こう言いました。
「ようこそよ」
「よく来てくれた」
「待っていたわ」
「それじゃあ早速晩ご飯の時間だし」
「皆で楽しんでね」
「いや、楽しみにしていたよ」
トトも言ってきました。
「ずっとね」
「どんなおもてなしをしてくれるのか」
ドロシーも言います。
「楽しみにしていたわ」
「それじゃあ今からだね」
「このお家でよね」
「ええ、パーティーを開いてね」
おばさんがドロシー達に答えました。
「おもてなしよ」
「わし等二人で用意したんだ」
おじさんはとても嬉しそうに言いました。
「これまでな」
「ささやかだけれど」
それでもというのです。
「楽しんでね」
「楽しまない筈がないわ」
これがドロシーの返事でした。
「おばさんとおじさんの心が籠っているからね」
「そうそう、それで楽しくない筈がないよ」
トトも言います。
「絶対にね」
「それじゃあね」
「今からね」
「おもてなしを受けさせてね」
「是非ね」
「それじゃあね。ところで朝に都を出てこちらに来たのよね」
おばさんはドロシーに尋ねました。
「じゃあお昼は」
「ええ、テーブルかけから出して食べたわ」
「そうなのね」
「サンドイッチとジュースを出して」
そうしてというのです。
「皆で食べたの」
「そうなのね」
「だから安心してね」
お昼のことはというのです。
「ちゃんと食べたから」
「それならいいわ。やっぱりね」
「三食ちゃんと食べないとね」
「ええ、駄目だから」
それでというのです。
「あんた達がちゃんと食べたならね」
「それでよしね」
「よかったわ、それじゃあね」
「今からね」
「おもてなしよ」
「宜しくね」
「こちらよ」
おばさんはおじさんと一緒に皆をお家のリビングに案内しました、するとそこにあるテーブルの上にでした。
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