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私 あの人のこと 好きなのかも やっぱり好きなんだよ 昔からー
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 次の日も歯医者さんに。又、出会えるかと期待して行った。すると、玄関先で・・・彼はもう治療を終えたのか、でも、待っていたみたい。私を見るなり、緊張した面持ちで

「どう? いい?」と、聞いてきた。期待はしていたけど、そんなの心の準備もしていなかったので、私は声も出ずに 頷いただけだった。でも こころの中では やったーぁ って思っていたのだ。運命の再会の始まりだった。

「良かったぁー ねぇ 明日 会える?」

「えーとー 明日は卒業生で中学校に集まるの」

「あっそう 何時ごろまで? 終わってから・・・ あの駅で待っているよ」

「はぁ あの 12時まで たぶん」

「そうか 12時ね 待ってる」と、すたすたと駅の方に歩いて行ってしまった。なんでーぇ だって 私は、これから治療なんだから、一緒に待つとか 無いんかしら・・ まぁ 良いかぁー いざとなると何を話していいかわかんないものネ。

 その夜は、ウキウキした気持ちと不安が入り混じってあんまり眠れなかった。今もドキドキしながら、駅に向かっていた。あの人の顔が見えて、自分でも心臓の音が聞こえるくらいで・・・笑顔で手を挙げてくれた。

「良かった もしかしたら 来てくれないんじゃぁないかと」

「すみません 待ちました?」

「ううん さっきの電車で来た 歩こうか?」と、手を繋ぐわけも無く、彼の後ろに付いて行った。

 近くの神社の方に・・・中学校の時、付き合っているペァがよく行くところで、社の横に入ってキスなんかをしたと聞いていた所だ。まさかー そんなに、いきなりはないよねー と・・・ 私は、先に境内のベンチに座っていた。

「あのー 3年生ですよね? なんか クラブとかは?」

「うん まぁ 夏休みを最後に辞めようかと思ってるけど・・・受験もあるしー」

「大学は京都ですか?」

「いいやー 地方の・・・国立だけど・・」

「ふう〜ん じゃー 来年は どっか 行っちゃうんだ!」

「まぁ すんなり 受かればネ」

「あのー どうして 私なんですか? 私 誰とでもって チャラチャラしてないんですけどー」

「う・・・ そうだね 君を見て 気に入ったんだ いつからかわからないけど・・」

「でも 私のこと あんまり知らないんでしょ?」

「高校1年生 奥浦真織ちゃん お姉さんは 織藻 高校3年生 ってことだけカナ あっ 今 歯医者さんで治療中」

「姉ちゃんを 一度 送ってきたことあったでしょ? 家まで 去年の夏」

「あぁ あった 史也の彼女だって言うからー 同じ駅だしー たまたま 最初会った時 君に似てるなーって思ったんだ 話してて、妹が居るって言うから 多分君のことだろうなって」

「そう そのころから 私に
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