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オズのエマおばさん
第二幕その三

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「今回はね」
「そうよね、貴女は」
「政治があるから」
「オズの国全体のね」
「ジュリアのお手伝いを受けて」 
 そうしてというのです。
「やっていくわ」
「そうなるわね」
「だからね」
「今回は」
「貴女達で行ってね」
「僕が行くよ」 
 モジャボロがドロシーに笑顔で申し出ました。
「今回はね」
「貴方がなのね」
「弟がもうすぐギリキンから帰って来るから」
 それでというのです。
「それならね」
「弟さんと一緒にね」
「それでいいかな」
「宜しくね」
 ドロシーはにこりと笑って応えました。
「この度は」
「それではね」
「私もいいかな」
 ムシノスケ教授も申し出てきました。
「実は今大学は休暇中でね」
「貴方も時間があるのね」
「それでフィールドワークをしようと考えていてね」
「それであのね」
「山の麓の街に行ってね」
 そうしてというのです。
「学ばせてもらうよ」
「そうしたいのね」
「うん」
 まさにというのです。
「そう考えているよ」
「それじゃあ宜しくね」
「僕はドロシーの友人として行きたいよ」
 臆病ライオンはこう言うのでした。
「それならね」
「貴方も来てくれるの」
「駄目かな」
「そんな筈ないでしょ」
 ドロシーはにこりと笑って応えました。
「誰でも大歓迎だけれど特にね」
「僕はなんだ」
「貴方とかかしさん、樵さんはね」
「ドロシーが最初にオズの国に来た時からのお友達だからだっていうんだね」
「貴方達三人とオズマと」
 そのオズマも見てお話するのでした。
「トトにおばさん、おじさんはね」
「特別だね」
「そうした人達だから」 
 だからだというのです。
「本当にね」
「いいんだね」
「ええ、一緒に行きましょう」
「それじゃあね」
「僕もいいかな」
 腹ペコタイガーも申し出てきました。
「よかったら」
「貴方もなのね」
「いやあ、美味しいもの一杯食べられるんだね」
 食いしん坊の腹ペコタイガーは今から舌なめずりをして言うのでした。
「それじゃあね」
「是非なのね」
「食べたいよ」
 こう言うのでした。
「山や平野の幸をね」
「それではね」
「僕もいいんだね」
「ええ、宜しくね」
 こうして腹ペコタイガーもご一緒することになりました、そしてトトもドロシーに言ってきたのでした。
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