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八条学園騒動記
第七百四十七話 サチェル=ペイジその六

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「遥かに丈夫な人でないと生きられず」
「その中でも特に丈夫なのがスポーツ選手で」
「さらにな」
「そのスポーツ選手の中でもね」
「かなり丈夫っだったな」
「サチェル=ペイジっていう人は」
「だからな」
 そうした人だったからだというのだ。
「そうしただ」
「無茶なことが出来たのね」
「還暦近くまで現役でな」
 当時では信じられないことにだ。
「そして二五〇〇試合投げた」
「先発完投で」
「そんなことがな」
「出来たのね」
「野手でも二五〇〇試合出たらな」
 フランツは出場試合について話した。
「かなりだったな、当時は」
「限られた選手だけが出来たのね」
「二〇〇〇試合出場するなら」
 二五〇〇試合の五分の四である、千試合出場の倍でありかなり大きな節目であることは言うまでもない。
「それで相当だ」
「そうよね」
「まず試合に出られるだけのな」
 そこまでのというのだ。
「能力が必要だ」
「打つにしても守るにしても」
「それも短い期間じゃない」
「二千試合になるとね」
「一シーズンおおよそ一五〇試合だ」
 この時代の連合の野球のシーズンの試合数はおおむねそうなっている。
「そこから考えるとな」
「二千試合になると」
「十四年はな」
 それだけはというのだ。
「現役でしかもだ」
「レギュラーでないとね」
「無理な記録だ」
「そうよね」
「それにな」
 さらに言うのだった。
「さらに五百試合になるとな」
「かなりだ」
「その後百試合がね」
「限られた選手だけだ」
 プロ野球選手の中でもというのだ。
「それが出来るのはな」
「競争社会でね」
 プロの世界はとだ、アンは話した。
「多くの人が若くして去って」
「活躍出来てもな」 
 それでもというのだ。
「中々長い間はな」
「出来ないわね」
「確かに今は還暦でも現役の選手がいるが」
 このことは事実だがというのだ。
「一つのリーグで一人いればな」
「凄いわね」
「そうなっている」
「そうよね」
 アンもその通りだと頷いた。
「ずっと活躍しないといけないからね」
「三十五年以上現役なんてな」
 タムタムがまた言ってきた。
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