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星河の覇皇
第八十六部第二章 教育改革その五十五

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「苦労しました」
「二度とそうならない為には」
「やはり国が発展し」
「彼等より巨大であり続けることです」
「まさにその通りですね」
「我が国は既にそのフランスの足元にも及ばないまでに豊かで国力も人口も備えていますが」
 それでもとだ、教授は与党の議員に話した。
「しかしです」
「エウロパ全体から見れば」
「まだそこまではです」
 エウロパに足元にも及ばないと思わせるだけはというのだ。
「大きくはないので」
「今以上にですね」
「大きくなるべきなので」
「それで、ですね」
「カンボジアの発展の為に」
 連合の中での地位向上そしてエウロパへの対抗の為にというのだ。
「考えてです」
「政策をですね」 
 キャスターが応えた。
「出して実現させる」
「それが重要です」
「全くですね、だからですか」
「私もです」
 教授も述べた。
「その為にです」
「お考えをあらためられますか」
「そうします」
 こう言うのだった、そしてだった。
 この教授は実際に考えをあらため世の中特に連合社会のことを学びそのうえで発言する様になった、その彼女を見てだった。
 大学生も友人も言った。
「この教授変わったな」
「随分現実的になったな」
「そうだよな」
「前まであんなに世間知らずだったのにな」
「動画の中で意見変えたしな」
「それでな」
「今みたいに言ってるな」
 現実的な意見をというのだ。
「そうしてるな」
「そうだよな」
「成長したってことか」
「大人になっても成長するっていうけれどな」
「この人だってそうなんだな」
「そうだな」
「じゃあ俺達もな」
 二人で以前の様にスマホで動画を観つつ話した。
「成長していかないとな」
「そうだよな」
「そうしたら幸せに暮らせるしな」
「それじゃあな」
「この人みたいにな」
「成長していこうな」
 二人でこう話しながら動画を観た、ギルフォードの教育改革は敵である連合にまで影響を及ぼしていた。それもまた大きなうねりだった。
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