第二章
[8]前話
「寝る間も惜しんでね」
「僕も受験前そうだったよ、それでな」
「正直ストレス溜まってるわ」
「そうだな、それでな」
「ストレスが溜まって」
「お腹がな」
これがというのだ。
「調子悪いんだよ」
「そうなのね」
「だからストレス解消した方がいいぞ」
「受験前で少しでも多く勉強しないと」
「じゃあ受験終わるまでな」
「この状況を我慢することね」
「どっちかだ、兎に角な」
さらに言うのだった。
「お腹の調子が悪いのはそのせいだよ」
「そうなのね」
「原因はわかったな」
「ええ、ただ今は正念場だから」
それでとだ、美里は言った。
「受験頑張るわ」
「そうするんだな」
「ストレスよりも受験よ」
こう言ってだった。
美里はお腹の調子は受け入れて我慢しつつだった。
勉強に励み志望校を受験した、結果は見事合格ですぐに腹の調子は戻った。それで兄に言ったのだった。
「いや、こうした体質ってことね」
「僕達はな」
「そのことがわかったわ」
「それで僕もそろそろ高三でな」
「大学受験ね」
「その時はな」
「お腹の調子悪くなるわね」
「覚悟してるよ」
こう言うのだった、そして実際にだった。
兄は受験間近になるとよくトイレに行った、だがそれでも志望校に合格出来てそれからすぐにトイレに行く回数は減った。美里はその兄におめでとうと笑顔で言った。
ストレスはお腹にくることも 完
2024・4・16
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