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星河の覇皇
第八十六部第二章 教育改革その四十八

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「堂々のな」
「第一位か」
「その下にカミュ首相とかモンサルヴァート元帥が続いたよな」
「ああ、エウロパ元帥のな」
「あの顔だけいいな」
「この前子供生まれたんだよな」
「その伯爵様もいたな」 
 友人はモンサルヴァートを悪意に満ちた声で表現した。
「ベストっていうかワーストファイブの中でな」
「そして堂々のトップにか」
「あいつがなったんだよ」
 ギルフォード、彼がというのだ。
「もう嫌いな理由はな」
「それはか」
「ああ、傲慢とか不遜とか尊大とかな」
「そうした理由でか」
「嫌われていてな」
 これも連合から見たギルフォードの姿だ、兎に角連合から見れば彼は非常に忌まわしい敵であるのだ。
「それでだよ」
「堂々の一位か」
「しかもダントツのな」
 そうなっているというのだ。
「そうなっているんだよ」
「予想通りだな」
「そうだろ、それでこの教授さんもな」
「あいつ嫌いなんだな」
「連合で好きな人もいないしな」
 敵の国家元首であるだけにだ。
「それでな」
「この教授さんも嫌っていて」
「この人なりに連合のことを考えて」
「我が国のこともか」
 大学生は自国カンボジアの話もした。
「それでか」
「ああ、この通りな」
「この人なりに提言してるんだな」
「連合の為にな」
 まさにというのだ。
「そうしているんだよ」
「世間知らずでもか」
「必死にな」
「そうなんだな、空回りしていてもか」
「この人は本気さ、っていうか国のことを真剣に思う人が多いとな」
 それならというのだ。
「その国はまだまだ大丈夫だろ」
「そうしたものか」
「誰もどうでもいいと思ったらな」
 その時はというと。
「もうその国はな」
「駄目か」
「終わりだよ」
 そうなるというのだ。
「その時はな」
「そうなるか」
「まあどれだけ国のことを真剣に考える人が多くても敵が巨大で攻めてくるならな」
「駄目か」
「ああ、現実連合は巨大でな」
「エウロパよりも遥かにか」
「だから連中が発展してもな」
 それでもというのだ。
「まだ余裕があるな、ただな」
「ただ?」
「カンボジアは小さい国だろ」
 友人は自国のこのことを指摘した。
「連合の中じゃな」
「それ言うか」
「人口も持ってる星の数もな」
「それはな」 
 大学生も認めた。
「実際にな」
「そうだろ、まあ小さいっていっても真ん中位だな」
 連合各国の中ではだ。
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