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星河の覇皇
第八十六部第二章 教育改革その四十六

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「女性についてもな」
「話がないか」
「あと怪しい関係もな」
 そうした話もというのだ。
「なくてな」
「清潔な奴か」
「ああ、だからな」
「スキャンダルもなしか」
「腹立つけれどな」
「本当に腹立つな」
 大学生もこう言った。
「お貴族様でそれで清潔でな」
「スキャンダルの話もないとかな」
「あったらあったで腹立つけれどな」
「ないならないで腹立つな」
「貴族ってだけでな」
 大学生は本音も出した。
「そうなるな」
「ああ、それでな」
「あいつはか」
「そうした奴でな」
 それでというのだ。
「スキャンダルの失脚もな」
「ないんだな」
「しかも健康そのものらしいぞ」
「病気もないか」
「ああ」
 こちらのこともというのだ。
「なくてな」
「そっちで降りることもないか」
「そうみたいだな」
「それは残念だな」
「だから暫くな、天罰でもない限りな」
 これも連合から見た言葉だ、兎に角連合から見ればエウロパそしてエウロパを発展させる人物は悪なのだ。
「あいつはあのままな」
「総統でいてか」
「エウロパを発展させるぜ」
「嫌なことだな」
「あのままだとな」 
 友人は嫌な顔で言った。
「あいつはどんどんな」
「エウロパを発展させるか」
「わかるよな」
「認めたくないけれどな」
 それでもという返事だった。
「認めるしかないな」
「連合にいたらな」
「何処かの国の大統領かな」
「中央政府の大統領でな」
「凄いことしていたな」
「ああ、けれどあいつはエウロパの奴だ」
 それでというのだ。
「だからな」
「ああして発展させているんだな」
「そうだよ」
 そうしているというのだ。
「今話している通りにな」
「本当に嫌な話だな」
 大学生は苦い顔で言った。
「強敵がいるなんてな」
「無能な敵っていいよな」
「それは言えるな」
「ああ、無能な敵こそな」
 まさにというのだ。
「何よりも有り難いな」
「本当にそうだよな」
 友人にこう返した。
「有能な味方とな」
「無能な敵はな」
「いて欲しいな」
「絶対にな、しかしか」
「今のエウロパにはあいつがいるんだよ」 
 教授がここでまたギルフォードのことを言った、あの男の政策以上のことをしないといけないと、とだ。
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