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ドリトル先生と不思議な自衛官
第十二幕その十一

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「本当にね」
「そうなのね」
「事実多いしね」 
 日本の災害はというのです。
「戦争で死んだ人よりも」
「災害で死ぬ方が多い位ね」
「二次大戦後は特にだよ」
「日本は戦争をしていないし」
「戦争で死んだ人はほぼいないと言っていいけれど」
「朝鮮戦争で掃海していてその中でお亡くなりになった人がいたわね」
「あと竹島周辺で漁船が拿捕されて攻撃されてね」
 そうしたこともあってというのです。
「そうしたことあったけれど」
「少ないわね」
「そう言っていいよ、そして」
 それにというのです。
「災害ではね」
「とても大勢の人が亡くなっているわね」
「その災害救助と復興がだよ」
 まさにこの二つのことがというのです。
「自衛隊の主なお仕事でね」
「それが出来ているわね」
「見事にね」
 そうだというのです。
「自衛隊はね」
「そう言っていいわね」
「だからだよ」
「兄さんは自衛隊を評価しているのね」
「高くね。学問的に見て」
 先生はカレーを食べつつ言いました。
「かなり出来た軍隊だよ」
「そう言っていいわね」
「問題はあるけれどね」
「どんな組織でもあるわね」
「法的に迅速に動けるか、兵器のコストが高過ぎるとか」
「そうした問題はあるのね」
「けれど北朝鮮の軍隊をゴミとしたら」
 自衛隊を批判する人達が好きなこの国の軍隊がです。
「自衛隊はダイヤモンドだよ」
「そう言っていいわね」
「そこまで立派だよ」
「兄さんが見るに」
「そうだよ」
 まさにというのです。
「そしてこのままよりね」
「いい軍隊になって欲しいのね」
「僕はそう思っているよ」
「そうなのね、兄さんは」
「今僕は日本人だしね」
「帰化してね」
「生まれはイギリスでも」
 そうであってもというのです。
「今の僕の国はね」
「日本ね」
「自衛隊の国だからね」
「自衛隊にもっとなのね」
「いい組織になって欲しいよ」
「そう思って当然ね」
「サラもそう思うね」
「ええ」
 先生にカレーを食べてから笑顔で答えました。
「私もそう思うわ」
「それなら嬉しいよ」
「兄さんも」
「そうだよ」
「そうなのね」
「完全というのはないね」 
 先生は真剣なお顔で言いました。
「そうだね」
「世の中にはね」
「神様だけだから」
 完全な存在はというのです。
「人間はね」
「完全じゃないわね」
「そう、そしてね」
 それでというのです。
「自衛隊だってね」
「その人間の組織だから」
「いくら優れた組織でもね」
「完全じゃないわね」
「問題点はあってこれからもね」
「出て来るわね」
「そうだからね」 
 それ故にというのです。
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