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八条学園騒動記
第七百四十五話 清潔な場所その十二
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「イスラエルの千年以上の歴史の中でもね」
「稀だね」
「そうなのね」
「あれも駄目これも駄目で」
「罰則も厳しいし」
「死刑もあるから」
「だからよ」 
 そうした宗教そしてその宗教を国教としている国家だからだというのだ。
「どうしてもね」
「入る人凄く稀で」
「滅多どころか話題になるレベルでいないのね」
「例えばゲームセンターがあるでしょ」
 連合ではあり触れた遊び場である。
「そこにもラビの人来るのよ」
「遊ぶな堕落するなとか」
「そう言うのかしら」
「そう、流石に多少ならいいけれど」
「過ぎると駄目」
「堕落って言うのね」
「勿論ギャンブルはないしね」
 イスラエルにはというのだ。
「競馬も競輪も闘鶏もね」
「トランプも麻雀も」
「ルーレットもカジノも」
「実は闇はあるけれどね」
 そちらではというのだ。
「それでも公にはね」
「ないし」
「そうしたところも厳しいから」
「誰がどう考えても入信したい人滅多にいないから」 
 だからだというのだ。
「奇人と言っていいわね」
「そう言われて否定出来ないね」
「ユダヤ教の厳しさ考えるとね」
 二人もそれはと返した。
「どうしてもね」
「そうだよね」
「この二十年はいないわ」
 即ち自分達が生まれる前からだというのだ。
「全くね」
「二十年ね」
「新規の信者さんいないのね」
「結婚とか以外でね」
「かなり凄いね」
「聞けば聞く程」
「若し信者さんが今の一・一倍になったら」
 それならとだ、アンは言い切った。
「奇跡ね」
「そこまでだね」
「凄いことなのね」
「連合の市民が増えて」
 このことは千年以上続いていることだ、百年で二倍ずつ増えていったが今では三倍の勢いになっている。
「イスラエルの人工も増え得るけれど」
「市民の割合は増えていないんだ」
「連合の中で」
「ちなみに避妊と科中絶も禁止よ」
 イスラエルではというのだ。
「死刑になるから」
「そこでも死刑だね」
「つくづく厳しいわね」
「カトリックやイスラム教でもよく思われないけれど」
 中絶はだ、避妊は家族計画も大事ということで認められている。
「結果闇医師のお話も絶えないけれど」
「その闇医師もだね」
「死刑ね」
「見付かって逮捕されるとね」
 その時はというのだ。
「そうなるし、けれど連合の中でね」
「イスラエルって人口少ないね」
「三百億位よね」
「四兆の中で」
「その割合変わってないのよね」
「そうなの、その中でね」
 二人にさらに話した。
「入信したい人が出たら」
「まさに奇跡だね」
「そのこと自体が」
「私そうした人と会ったことないから」
 自分から信仰を持ってユダヤ教に入信した人はという
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