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八条学園騒動記
第七百四十五話 清潔な場所その十

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「前に食べた牛肉は残っていない様に」
「歯と歯の間までなんだ」
「磨いてね」
 そうしてというのだ。
「残らない様にしているのよ」
「そうなんだね」
「それでチーズバーガーはね」 
 ハンバーガーの中でオーソドックスなものの一つである。
「イスラエルでは売ってないのよ」
「チーズって牛乳から作るからね」
「それでよね」
「あるにはあっても」 
 それでもというのだ。
「山羊とかのね」
「ミルクから作ったチーズなんだ」
「そうなのね」
「豚はね」
 豚のミルクも連合では飲まれているのだ。
「そもそもね」
「豚肉食べないから」
「それでよね」
「使わないのよ」 
 絶対にというのだ。
「だからチーズバーガーは」
「山羊乳とかのチーズだね」
「そちらなのね」
「それで親子丼はなくて」
 アンはこちらの料理のことも話した。
「オムライスもね」
「そうそう、オムライスってね」
 セドリックは言われて気付いた。
「ご飯はチキンライスが多いね」
「普通はそうよね」
 ウェンディも応えた。
「オムライスの中のご飯って」
「そうなんだよね」
「鶏肉と卵でしょ」 
 この組み合わせになるというのだ。
「オムレツは卵で」
「それじゃあだね」
「ユダヤ教ではアウトね」
「だからイスラエル人にオムライス出したら」
 何も思わずにというのだ。
「凄く言われるわよ」
「中にあるのはチキンライスかどうか」
「オムレツの生地の中は」
「そうなるのよ」 
 これがというのだ。
「本当にね」
「それでだね」
「チキンライスはなしね」
「ええ、ドライカレーとかじゃないと」
 さもないと、というのだ。
「食べられないのよ、ソーセージだってね」
「豚肉の場合が多いね」
「ソーセージもね」
「牛肉か羊肉でないと」72
 ソーセージの中の肉もというのだ。
「駄目だしね」
「そこまで色々あると」
「確かに入る人少ないわね」
「若し入りたいって人いたら」
「結婚とかが理由じゃなくて」
「激レアでね」
 それでというのだ。
「話題になるのよ」
「イスラエルでも」
「そうなるのね」
「ええ、そしてね」 
 それにというのだった。
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