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ドリトル先生と不思議な自衛官
第十一幕その九

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「今の言葉で言う変態とさえです」
「思われますね」
「そうした人達は気にしないことですね」
「はい」
 まさにというのです。
「このことは」
「そうですね、ですがあくまで」
「日本人の殆どはわかっています」
「ご安心して下さい」
「そのこともわかっています」 
 堀与さんは笑顔で応えました、そうしてです。
 先生はその堀与さんとカレーと肉じゃがを動物の皆も交えて食べました、そしてです。
 午後も学会に出ました、先生は学会が終わった後で晩ご飯を食べてからホテルでくつろぎました。その時にです。
 皆がです、先生に言ってきました。
「いや、まさかと思ったけれど」
「そうじゃないかしらってね」
「けれど実際にそうだったね」
「堀与さん東郷さんの生まれ変わりだったね」
「そうだったね」
「そうだね、多分ね」
 先生は皆にお話しました、お風呂にも入ったのですっかりくつろいでいます。
「堀与さんに生まれ変わる前も」
「転生していたんだね」
「東郷さんの人生の後も」
「そうしていたのね」
「生まれ変わりはあるからね」
 このことは事実だからだというのです。
「そうだったと思うよ、ただね」
「ただ?」
「ただっていうと?」
「人は滅多なことでは前世のことを知ることは出来ないよ」 
 このことは無理だというのです。
「どうしてもね」
「そうだよね」
「それは無理だよね」
「どうしてもね」
「それは出来ないね」
「そうだよ、輪廻転生は仏様のお仕事だから」
 だからだというのです。
「人ではね」
「わからないよね」
「どうしても」
「そのことは仕方ないね」
「人間なら」
「そうだよ、人間の力は限られていて」
 そうであてっというのです。
「仏様、そして神様から見るとね」
「小さいね」
「それこそ何でもないものだね」
「どんな人でも」
「それで若し自分がこの世で一番偉いとか思っていたら」
 そうであったらというのです。
「信仰心がない、仏様も神様も信じていなくて」
「人間もわかっていない」
「そしてとんでもなく自惚れている」
「そんな人だね」
「ましてそんな人こそね」 
 自分がこの世で一番偉いと思っている様なというのです。
「何もわかっていなくて全く努力していない」
「そんな人だよね」
「まさに全くの無能」
「そんな人こそそうだね」
「そうであるものだよ」 
 皆にお話しました。
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