第一章
[2]次話
何度も繰り返し
真の愚か者とだ、女子大生の壬本早貴は言われていた。
「またか」
「あいつまたやったのか」
「これっで何度目なのよ」
「反省しないな」
「それも全くな」
そのあらゆることに出鱈目で非常識な行動を周りは顔を顰めさせて見て批判していた、その彼女にだった。
同じゼミの優木霞黒髪をおかっぱにしていて優しい顔立ちで長身ですらりとしていていつも露出の少ないシックな服装の彼女は言っていた。
「周りがね」
「言ってるの?私のこと」
「ええ」
細面で顎がすっきりしていて小柄で黒髪を長くしていて胸が小さい彼女に答えた。
「そうね」
「いや、私もね」
壬本は優木に答えた。
「最近消えたいとかね」
「思ってるの?」
「周りいつも言うから」
だからだというのだ。
「そうね」
「そう思うなら」
優木は穏やかだがややおどおどした口調で話した。
「やっぱりね」
「気を付けないといけない?」
「ええ」
そうだと言うのだった。
「やっぱりね」
「だからわかってるの」
しおらしく見える態度で優木に答えた。
「私もね」
「そうなの?」
「だから消えたいって思ってるの」
「それじゃあ」
「実際周り皆私が消えたいって言ったらどうなの?」
「この前日坂さんの失敗大笑いして言い回ったでしょ」
優木は彼女のその行いを話した。
「水守さんの好きなホークス思いきりこきおろして」
「そうしたことしたわね」
「他にも戸田さんが成績悪いって馬鹿にして清原さんと一緒に加藤さんからかったり」
「そうしたことしてきたから?」
「皆そう言ってもね」
壬本がというのだ。
「もうね」
「いいって言うの」
「そうだと思うわ」
「それあんたも?」
壬本は優木の言葉に眉を顰めさせて問い返した。
「まさか」
「そこまで思ってないけれど」
優木はその口調で答えた。
「私は」
「そうなの」
「だから言うけれど」
壬本にあらためて言った。
「行いは反省して」
「それでなの」
「もうそうしたことは二度としないことがね」
反省してというのだ。
「駄目よ」
「そうなの」
「さもないと今の時点で皆怒ってるし」
「尚なのね」
「酷いことになるわよ」
「そうなったら」
「もうね」
それこそというのだ。
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