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ハーフトラック
第一章

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         ハーフトラック
 アメリカ陸軍所属のジョン=ロジャー中尉はこの時日本に赴任していた、彼は日本に赴任してすぐに同僚達に話した。
「自衛隊も凄いな」
「いい装備だよな」
「陸空海全てがな」
「色々な兵器持っていてな」
「整備状況もいいな」
「数は少ないけれどな」
 ロジャーはそれでもと言った、一八二位の引き締まった細身の体格で卵型の顔で金髪はオールバックにしていて青い彫のある鋭い目をレイバンのサングラスで覆っている。
「ソフトウェアの質もいいしな」
「よく訓練されていてな」
「国民からはあまりよく思われていないみたいだが」
「軍律も確かでな」
「いつも整っていてな」
「凄い組織だな」
「これは思った以上に強いな」 
 ロジャーはあらためて言った。
「本当に馬鹿に出来ないな」
「流石に核兵器はないけれどな」
「ソ連相手にもいい勝負出来そうだな」
「海と空が強いだけにな」
「陸だってな、ヘリは各種揃ってて」
 自分達が陸軍であるからこのことも話した。
「戦車も装甲車も揃ってる」
「無反動砲もあるしな」
「大砲も結構ある」
「兵隊の装備も色々ある」
「山に入って戦うとかなり強いな」
「山での訓練ばかりしてるしな」
「そうだな、間違いなく強いぞ」
 こう言うのだった、彼は自衛隊は最新の装備を集められるだけ集め人材の質もいい組織だと認識した。
 そんな中で彼は三重県のある自衛隊の駐屯地に赴くことになった。
「三重県ですか」
「そうだ、閣下があちらの司令と会われるからな」 
 上官の中佐が彼に話した。アフリカ系の大男で名前をジェームス=ロックウェルという。
「それでだ」
「我々もですね」
「お供でな」
「そこに行きますか」
「そうだ、いいな」
「はい、それでそこにはですね」
 ロジャーは自分達が行く駐屯地の話をした。
「自衛隊の兵器もですね」
「色々あるぞ」
「そうですね」
「まあうちの兵器も多いがな」
 自衛隊が使用している兵器はとだ、中佐は話した。
「自衛隊のオリジナルもな」
「多いですね」
「そうだ、ただ昔はな」
 中佐はロジャーに基地の中で話した。
「自衛隊の兵器はうちのばかりだったんだ」
「戦車とかですね」
「そうさ、航空機は今でもでな」
「陸上自衛隊もそうで」
「戦車どころか銃までな」
「アメリカ製でしたね」
「そうだったんだよ」
 かつてはというのだ。
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