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星河の覇皇
第八十六部第二章 教育改革その二十

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「では教育のことは」
「各国政府と中央政府が力を合わせ」
「そうして改革していき」
「よりよい教育を確立していく」
「そうしていきましょう」
「是非共」
「連合の為に、そして」
 キロモトはさらに言った。
「市民の為です」
「連合四兆の市民」
「その彼等が素晴らしい能力を備え」
「そこから得た富なりを連合に入れてくれれば」
「素晴らしい力になります」
「だからですね」
「そうです、エウロパとは違うやり方で」
 まさにそれでというのだ。
「我々は教育をよくしていきましょう」
「連合の教育を」
「まさに我々が」
「そうしていきましょう」
 是非にと言うのだった。
「我々は」
「そうすべきですね」
「では議論を重ね」
「そのあり方を考えていき」
「政策として出しましょう」
「連合に相応しい教育改革を」
「そうしましょう」
 キロモトの言葉は確かなものだった、そしてだった。
 彼と各国の国家元首達は議論を重ねていくことにした、教育のことについては彼等は意見は一致していた。
 ただその内容はそれぞれの意見があり中々まとまらなかった、ガラサはその状況について側近達に言った。
「結論が出るのは先だな」
「連合の教育については」
「どうしてもですね」
「改革していくことは決まりましたが」
「具体的な政策になりますと」
「そうだ、これが出るにはな」
 どうしてもというのだ。
「時間がかかる」
「左様ですね」
「このことは意見が一致しましたが」
「各国の権限の話と違い」
「具体的な政策になりますと」
「議論は長引きますね」
「三人寄ればかなりの知恵が出てだ」 
 ガラサはこうも言った。
「仏教では文殊の知恵と言う」
「文殊菩薩ですね」
「仏教の仏の一人ですね」
「そうだ、私は仏教は信仰していないが」
 ガラサはキリスト教はプロテスタントでありエジプトのアヌビス神と中南米もテスカトリポカ神そして南洋のマオイを信仰している、仏教とは関係がないのだ。
「しかしそう言うな」
「仏教で最も頭がいいという仏ですね」
「その仏に等しい」
「その知恵が出ますね」
「三人だとな、人が多いとだ」
 それならというのだ。
「その分知恵が出る、しかし」
「議論には時間がかかりますね」
「どうしても」
「人が多いなら」
「多いだけそうなりますね」
「それが問題でだ」 
 それでというのだ。
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