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ハッピークローバー
第百二十三話 足が速いとその十一

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「それでね」
「姉ちゃんも大学行くんだな」
「つもりよ」
「そうなんだな」
「それであんた普通科行くのね」
「そう思って勉強してるよ」
 現在進行形でというのだ。
「テスト二月だしな」
「大体私立って入試テスト二月よね」
「それでな」
「その二月に向けてなのね」
「勉強してるよ、だから今お酒はな」
「晩ご飯の時に飲まないのね」
「ああ」
 そうだというのだ。
「そうしてるよ」
「それもいいわね」
 かな恵は自分のお好み焼きを食べつつ応えた。
「それで歯磨きは忘れないでね」
「寝る前のか」
「虫歯になるからね」
「虫歯になったら勉強にも影響出るよな」
「出るわよ」
 母が言ってきた。
「痛くて集中力落ちてね」
「集中力落ちるとな」
「そう、その分お勉強の能率落ちるから」
「成績落ちるな」
「だからね」 
 そうなるからだというのだ。
「虫歯にはならないことよ」
「ちゃんと歯も磨かないと駄目か」
「そうよ」
 絶対にという口調でだ、母は明男に行った。
「お母さんも言うわよ」
「歯磨きは忘れないと駄目か」
「お風呂と歯磨きはね」
 この二つはというのだ。
「忘れたら駄目よ」
「清潔第一だな」
「そうよ、歯を磨いたら歯周病にもならないし」
「十代でなるのかよ」
「将来よ」
 今ではないがというのだ。
「ちゃんと磨いておかないとね」
「歯周病になるんだな」
「伊達政宗さんなんかそれで歯がなくなってるのよ」
 亡骸が調べられてそうしたことがわかったのだ。四本の犬歯以外の歯がこの病気でなくなっていたという。
「そうなったら食べるのも大変よ」
「歯があってこそ食えるんだな」
「美味しいものもね」
「さし歯とか入れ歯あるよな」
「地が一番よ、お母さんもお父さんも全部あるけれど」
 欠けた歯はないというのだ。
「やっぱりね」
「ない人は大変か」
「だからね」
 それでというのだ。
「あんたもよ」
「歯を磨かないと駄目か」
「毎日。寝る前はね」
「絶対に歯を磨くことか」
「そうよ」
 絶対にというのだ。
「出来たら三食の後はね」
「磨くことか」
「磨かないと歳を取ったらすぐによ」
「虫歯とか歯周病になるんだな」
「あっという間になるわよ、特に甘いものと酸味の強いものはね」
 そうしたものはというのだ。
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