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金木犀の許嫁
第十話 部活でその八

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「けれどね」
「我慢してですね」
「それでどうにかなるかっていうと」
「違いますね」
「日本のお寺だって」
 仏教のそちらもというのだ。
「実は女の人もね」
「いたりしましたね」
「内緒でね」
「それでもっと言えば同性愛は、ですね」
「よかったからね」
「そうでしたね、お寺は」
「日本じゃ普通だから」
 同性愛はというのだ。
「それでね」
「お寺でもですね」
「そうしたことがあって」
「我慢してなかったですね」
「表向き女の人は駄目なだけで」
 尚浄土真宗は最初から妻帯が許されている。
「同性愛はよくて」
「我慢してなかったですね」
「あくまで程々で」
「その実は」
「そうした風だったし」
「我慢し過ぎてなかったですね」
「そうだしね」
 かな恵に話すのだった。
「別に」
「だからですね」
「想像してね」 
 そしてというのだ。
「それで収めるなら」
「いいですね」
「キリスト教で禁欲的でよかったか」
 かな恵に問う様にして言った。
「どうかしら」
「よくなかったみたいです」
 かな恵は少し考える顔になって答えた。
「やっぱり」
「そうよね」
「どうも」
「だったらね」
「想像はいいことですね」
「それで収めることもね」
 それもというのだ。
「いいわよ、何かすると頭が悪くなるとか」
「言う人います?」
「そうらしいわ」
「別に関係ないですよね」
「何か頭がいい人ってね」 
 俗にそう言われる人達はというのだ。
「そうしたことにも興味凄い人が多いってね」
「言われてますか」
「鈴木ちゃんそうした人に心当たりない?」
「というかもう皆」
 かな恵は自分の友人や先輩それに後輩のことを思い出してから夜空に答えた。
「興味ない娘はです」
「いないのね」
「そうですね、成績がよくても悪くても」
「そうなのね」
「ですが頭よくても」
「でしょ?別にそうしたことをしてもね」
 それでもとだ、夜空は話した。
「別にね」
「頭悪くはならないですね」
「関係ないわよ」
「そうですよね」
「何でそんなお話出るかわからないけれど」
 それでもというのだ。
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