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八条学園騒動記
第七百四十三話 十支族の謎その十

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「混血の結果で」
「それで白人至上主義になるって」
「あんな偏見を持つってね」
「変だね」
「かなりね」
「そう思うわ、けれど今はないから」
 アンは二人に安心する様にという言葉を自分の言葉の中に入れてそのうえで話した、これは彼女の考えでもある。
「安心してね」
「流石にね」
「もうないわね」
「だってもう間違いだってね」
 白人至上主義はというのだ。
「わかってるからね」
「人種の違いなんてね」
 ウェンディはそれこそという口調で言った。
「もう個人差みたいな」
「努力して改善されてね」
「カバー出来るでしょ」
「というか誰でも努力したらね」
 人種に関わらずとだ、アンは言った。
「よくなるわ」
「そうしたものよね」
「それに混血すれば」
「それぞれの長所が受け継がれて」
 人種間それに民族間のそれがというのだ。
「いいしね」
「そうよね」
「だからね」
 それでというのだ。
「そうした考えを持つって」
「間違ってるわ」
「絶対にね」
「けれどね」
 それがというのだ。
「あの頃はね」
「イスラエルにもそうした考えがあって」
「間違っていたのよ」
「そうだったのね」
「本当に今はユダヤ教徒なら」
 そうであるか改宗すればというのだ。
「誰でも好き同士なら」
「結婚出来るのね」
「だから混血もいいのよ」
 イスラエルでもそうした考えだというのだ。
「本当にね」
「そうなのね」
「けれど」
 そうした考えでもとだ、アンは苦笑いで話した。
「今言った通りね」
「そうしたお国柄だから」
「入る人も出る人もね」
「いないから」
「そのままなのよ」
「そういうことね」
「ええ、実はイスラエルで結構ね」
 自分達の国の中でというのだ。
「悩み、問題になってるのよ」
「入って来る人が少ないことね」
「娯楽も少ないしね」
 こちらのこともあるというのだ。
「だからね」
「誰も来ないのね」
「そうなのよ、連合で住みたい国ランキングで」
 それでというのだ。
「いつも最下位だしね」
「それはある意味凄いわね」
「その娯楽がない、堅苦しい、厳しい、息苦しい」
「そう言われていて」
「それでね」
 その為にというのだ。
「誰も来なくて」
「住みたい国でそうなのね」
「観光もね」
 こちらの産業もというのだ。
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