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親が希望する学部よりも
第一章

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                親が希望する学部よりも
 本条正美、一六八位の背ですらりとしたスタイルに小さな丸い顔とやや切れ長の目に猫を思わせる唇で黒髪をショートにさせた彼女は両親に家で笑顔で言われた。
「この成績なら大丈夫ね」
「ああ、市立大行けるな」 
 スーパーでパートをしている母の由香、娘が五十歳位になって眼鏡をかけて黒髪を伸ばした様な外見の彼女も父でサラリーマンの久伍ややバタ臭い感じの顔で黒髪をパーマにしている一八〇以上の逞しい身体の彼も笑顔で娘の模試の査定を見つつ言うのだった。
「Aだからな」
「大丈夫ね」
「やっぱり公立行けたらな」
「それに越したことないからね」
「私立でも学費出せるけれどな」
「公立の方がずっと安いし」 
 それでというのだ。
「行ってね、市立大」
「今度府立大と合併するけれどな」
「そうするわね」
 娘もそれならと応えた。
「あそこ受けて合格するわね」
「そうしてね、ただね」
 ここで母は娘に言った。
「あそこ文学部いいからね」
「文学部になのね」
「行ったらいいわ」
「そうだな、先生の資格も取れるしな」
 父も言った。
「模試も文学部に対してだしな」
「いいと思うわ」
「いや、実は私ね」
 娘は両親に話した。
「法学部考えてるけれど」
「えっ、あそこの法学部!?」
「本当か!?」
 両親は娘の返事に仰天して言った。
「あそこ受けるのか」
「そうするの」
「ええ、文学部も受けるけれど」
 それでもというのだ。
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