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星河の覇皇
第八十六部第二章 教育改革その五

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「オムダーマンの勝利、そして統一はな」
「間近ですね」
「もう間違いないからな、軍事の専門家が言うにはティムール軍の動きが急に悪くなったというがな」
「そうなのですか」
「その辺りのことはわからないが」 
 この上司にしても部下にしても生粋の文官で軍事のことは全くの専門外だ、それで知らないのである。
「しかしな」
「事実ティムール軍は敗れていますね」
「また敗れてな」 
 第二次防衛ラインを破られたことだ。
「そうなってな」
「それで、ですね」
「もうだ」
「ティムールの敗北は決定的ですね」
「そうなったからな」 
 だからだというのだ。
「もうだ」
「オムダーマンが統一しますね」
「シャイターン主席がどうなるかわからないが」
 ティムールの国家元首である彼がというのだ。
「最早な」
「そのことはですね」
「わからない、しかしな」
「それでもですね」
「オムダーマンが統一してだ」
「サハラは統一されますね」
「そうなるからだ」
 だからだというのだ。
「それからだ」
「教育のことも考えるので」
「そうだ、だからだ」
 それでというのだ。
「エウロパのそれもだ」
「合うかも知れないですね」
「私はそう思った」
「左様ですか」
「まあサハラのことはサハラで決めることだ」
「我々が考えることではないですね」
「交流はあるが」
 それでもというのだ。
「それも少しだしな」
「だからですね」
「これといって考えずにな」
 それでというのだ。
「連合は連合でやっていくことは変わらない」
「だからですね」
「もうだ」
 それこそというのだ。
「サハラについてはな」
「あくまでサハラのことで」
「見て参考にすべきと思えばそうするが」
 それでもというのだ。
「特にだ」
「あれこれ言うことはない」
「我々はな」
「そういうことですね」
「サハラも民主主義国家になる様だが」
 このことは事実でもというのだ。
「しかしだ」
「連合とは違いますね」
「全くな、どうも主権は皇帝にありだ」
「皇帝主権ですか」
「そうした国家でだ」
 市民に主権があるのではなくというのだ。
「そしてだ」
「議会や選挙はあっても」
「皇帝が統治する形でだ」
 それでというのだ。
「エウロパ以上に中央集権的でだ」
「民主主義にしてもですね」
「その中でのことだ、市民というよりはだ」
 それよりもというのだ。
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