暁 〜小説投稿サイト〜
金木犀の許嫁
第九話 忍者は人を殺さないその六

[8]前話 [2]次話
「あらかじめね」
「失敗した時の用意をしておくことですか」
「備えをね」
 それをというのだ。
「してね」
「挑戦することですか」
「備えあれば憂いなしよ、挑戦して失敗しても致命傷ならね」
 そうであるならというのだ。
「なんどでもやりなおせるし」
「死んでいないならですか」
「それこそね」
「あのソフトバンクの会長さんのお言葉でしたっけ」
「そうよ」
 真昼はその通りだと答えた。
「あの人の言葉よ」
「そうですね」
「いや、あの人結構ね」
「いいこと言いますよね」
「色々言う人もいるけれど」
 それでもというのだ。
「やっぱり凄いことしていて」
「いいことも言われてますね」
「それでね」
 白華にさらに話した。
「私この言葉好きでね」
「よく言われていますか」
「そして頭の中に置いてるの」
 そうもしているというのだ。
「私としてはね」
「そうですか」
「そしてね」
 さらに言うのだった。
「挑戦しても」
「備えはですね」
「しているのよ」
「失敗した時に備えてですね」
「そうなのよ」
「成程、そうですか」
「だから白華ちゃんもよかったら」
「挑戦ですね」
「それをしてくれたら」
 それならというのだ。
「私も嬉しいし何よりもね」
「何よりも、といいますと」
「白華ちゃん自身にとってね」
 白華を見て言うのだった。
「いいと思うわ」
「そうですか」
「挑戦はね」 
 まさにこれはというのだ。
「兎に角何でもいいからね」
「ジャンルは問わないですか」
「それが犯罪でないならね」
「いいんですね」
「自分が挑戦したいと思ったことにね」
 まさにジャンルを問わずというのだ。
「チャレンジしたらね」
「それでいいですか」
「そうよ、忍術でも家事でもお勉強でもね」
「何でもチャレンジですね」
「英語を本格的に勉強したいと思ったら」
「英語に挑戦することですね」
「最初から無理だ出来ないとかね」
 その様にというのだ。
「思ってやらないとね」
「それまでですね」
「そして人の挑戦や努力を嘲笑うと」
 真昼はそうした輩の話もした。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ