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金木犀の許嫁
第八話 同居をはじめてその十三

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「わかりやすいのよ」
「そうしたものなの」
「そう、訳のわからない」
 そう言うしかない様なというのだ。
「文章読むと錯覚するのよ」
「どう錯覚するの?」
「難しい文章を解読して」
 そうしてというのだ。
「難しい文章理解した自分凄いってね」
「思うの」
「そう、そしてね」
 そのうえでというのだ。
「書いた人も凄いってね」
「思う様になるの」
「錯覚するのよ」
「自分は頭いい、難しい文章読んで理解して」
「その文章書いたその人も凄いってね」
「そう錯覚するのね」
「けれど実はね」
 真実はというのだ。
「全くね」
「凄くないのね」
「そう、全くね」
「その理解したことも」
「そう、難しいんじゃなくて」
 その文章はというのだ。
「ただわかりやすくね」
「書いていないだけ?」
「その能力がないだけで」
 それに過ぎずというのだ。
「その言ってることも理解したら」
「実は何でもない」
「そんなものよ」
「それが吉本隆明で」
「あんなのの本読むよりも」
 それよりもというのだ。
「本当にね」
「特撮で」
「漫画やアニメで」
 そうしたものを観てというのだ。
「ライトノベル、純文学もね」
「いいの」
「純文学も娯楽よ」
 そうであるというのだ。
「結局はね」
「高尚なイメージあるけれど」
「イメージでしょ」
「実は違うの」
「楽しんで読むものよ」
 純文学もというのだ。
「だからね」
「肩肘張らずになのね」
「読んでいいのよ」
「夏目漱石とかも」
「そもそも新聞で連載されてたのもね」
 夏目漱石の作品はそれで人気が出た、新聞での連載が好評となり流行作家となったのがはじまりであるのだ。
「楽しんで読まれてよ」
「そのうえでなの」
「そう、だからね」
 それでというのだ。
「本当にね」
「肩肘張らずに楽しんで読むことね」
「歌劇だってね」
「八条学園って歌劇部あってね」
「歌劇も上演されるでしょ」
 これは日本語だったり原語だったりする。
「その歌劇もね」
(楽しめばいいのね」
「歌舞伎も京劇もミュージカルもね」
 そうしたものもというのだ。
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