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ドリトル先生と不思議な自衛官
第五幕その十一

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「背は当時の人でしたが面倒見がよくて」
「いい人でしたか」
「お酒が入ると困りましたが」
 このことは苦笑いを浮かべてお話しました。
「ですが細君に何かする様な」
「酔ってもですね」
「そんなことはしない人でした」
「その実は」
「いい人でしたよ、器も大きくて努力家で」
「教科書で言われている様とは違いますか」
「ああ、教科書に書かれていることは間違いが多いです」
 堀与さんはそちらは否定しました。
「その実は」
「言われている様にですね」
「そうです。間違いが多いだけでなく」
 それに加えてというのです。
「嘘それも意図的なものがです」
「多いですか」
「読んでいて呆れる位にです」
 そこまでというのです。
「そうした嘘や間違いが多いです」
「若しかして間違いも」
「はい、私が思う様に意図的にです」
「間違えていて」
「嘘と同じですね」
 それならというのです。
「そうしたものばかりの」
「酷い内容ですね」
「そうです」
「そうですか」
「はい、そして時間になりましたので」 
 それでとです、先生はまた言いました。
「午後もです」
「案内してくれますね」
「そうさせてもらいます」
 こうしてでした。
 皆は午後も堀与さんの案内を受けてそのうえで舞鶴の海上自衛隊の施設を観て回りました、そうしてでした。
 見学が終わるとホテルに戻りました、するとすぐに夕食のディナーを出してくれましたがビーフシチューもありまして。
 そのビーフシチューを食べてです、先生は笑顔で言いました。
「美味しいね」
「そうだね」
「とても美味しいね」
「シチューの味もよくて」
「お肉もお野菜もよく煮込まれていて」
「最高だよ、これなら」
 皆に応えつつ言うのでした。
「赤ワインにも合うね」
「そうだね」
「じゃあ赤ワインも飲んでね」
「何か海軍士官のお食事だね」
「ビーフシチューにワインだと」
「他のメニューもね」
 白魚のムニエルにオムレツに野菜料理にです、メインディッシュは合鴨のローストでデザートはアイスクリームです。
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