暁 〜小説投稿サイト〜
オズのヘンリーおじさん
第四幕その十一

[8]前話 [2]次話
「幸せです」
「そうよね、じゃあお二人にはもっとね」
「幸せを感じてもらって」
「幸せになってもらうわ」
 にこりと笑って言いました。
「是非ね」
「そうですか」
「幸せには終わりはなくて」
 そしてというのです。
「限度もね」
「ないですね」
「だからね」 
 そうしたものだからだというのです。
「この旅の間はね」
「道中でも港町でも」
「是非ね」
「どんどんですね」
「幸せを感じてもらうわ」
「そうね、それじゃあね」
 それならというのでした。
「ご飯の後はね」
「身体を奇麗にして」
「気持ちよくなってね」
 そうなってというのです。
「それからね」
「あらためてですね」
「ええ、テントの中でね」
「ぐっすりと寝ますね」
「寝られる人はね」 
 そうした身体の人はというのです。
「ぐっすりとね」
「寝ることも幸せですね」
「ぐっすり寝たら気持ちいいでしょ」
「はい」
 恵梨香は素直に答えました。
「本当に」
「だからね」
 それでというのです。
「寝ることもね」
「しますね」
「そして幸せを感じてもらって」
 オズマは言葉を続けました。
「私達自身もね」
「幸せを感じるんですね」
「一人が幸せになるのではなくて」
「皆がですね」
「幸せになってね」
 そうなってこそというのだ。
「オズの国であってね」
「いいことですね」
「そうよ」
 まさにというのです。
「本当にね」
「だからですね」
「皆でね」
「お二人と一緒に」
「どんどん幸せになりましょう」
 恵梨香にサラダを食べてから言いました。
「今夜も。そして」
「これからも」
「是非ね」
「二人の昔ながらの質素さには驚くこともあるけれど」
 それでもと言うドロシーでした。
「けれどそれはね」
「悪いことじゃないね」
「ええ」
 トトに答えました。
「別にね」
「そうだよね」
「質素でも」
「それはそれでね」
「いいことだしね」
 それでというのです。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ