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わんねー あいつに責任とってもらう だけど好きになっただけヤ
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 日曜日はたっ君と久々の図書館デート。あの日以来、恥ずかしくて、学校で会っても意識してしまっていたのだ。だから、座る時もちょっと距離を置いていた。

 いつものように、お昼過ぎにたこ焼き屋のおばちゃんのお店に。ベンチはまだ東側に置かれたままで、今日は焼きそばから食べていた。時々、たこ焼きを求めて来る人も居て、私達のは、手が空いた時で良いからと言っておいたから・・。

「この前 市営グラウンドで試合あったんだろう? 勝ったんだってネ その帰りだと思うけど、女の子達が来てくれてネ みゅんのことウワサしてたよー 小さい身体で相手が身体大きいのに勇敢に飛び込んで行って、見てて気持ち良かったって 鼻を擦りむいても平気でー あの刈り上げ カッコ良いんよねー 突っ張ってるみたいだけど、後ろだけ伸ばしてて、しっぽのようでー 猫がさー 熊にぶつかってってるみたいで 可愛いって」

「なんや それ! わたしゃー 野良猫かー」

「だけど、泉希ちゃんって言うんかい? いっつもシャンとしてて恰好良いってよ 一度、来たことあったよね 確かに、すーっとしててきれいな子だったわ それに、あんた等 みんな勉強もできるんだってネ 両立してるのは立派なんだって言ってたなぁー バカはラグビー出来ないんだョって キャッキヤッ騒いでたよ」と、おばちゃんが、やっとたこ焼きを持ってきてくれた時に言っていた。

「ウー やっぱり 泉希かぁー 男の子にも女の子にも あこがれだからなぁー」

「なんだ 親友だろう? ひがんでるのか?」

「そー ちゃうよー みゅうみゅんも泉希が素敵な女の子でうれしいよ」

「みゅうみゅんにはさー 熱烈なファンの僕が居る それで 充分ちゃうんかぁ?」

「たっ君・・・」

 私達はどちらからということも無く、山の上にある神社のほうに歩いていた。おそらく、たっ君も同じ思いなのだろう。

 雑木林の山道を登って、脇道の樹も無くて少し開けた所を多分目指していた。幾度か私達が抱き合った場所なのだ。私は、こんなことしている女の子は同級生の中で居るのだろうか。学年では・・3年生では・・・こんなことしてるのって私だけなんだろうか とか考えながら歩いていた。でも、たっ君の愛を受けるのは、私だけなんだからと言い訳を自分に言い聞かせながら・・・この後、どうなるのかはわかっていた。そして、期待もしているし、いけないことだと思っていても、拒みきれないこともわかっていた。会う度にこんなことをして・・・と、思っていても、私はあの甘〜い誘惑に勝てないのだ。

 抱きしめられて、しばらく唇を合わせていると、たっ君は私の胸のボタンを・・・。今日の私は、チェックの長袖のブラウスに薄いグレーのボックススカート姿なのだ。

「だめよー こんなとこでー 誰かに見られる
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