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八条学園騒動記
第七百三十九話 スパイは何処にいるその十二

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「そしてだ」
「モラルもだな」
「あるわね」
「最低限かも知れないが」
 そう言っていい程度の可能性もあるというのだ、やはりマスコミという世界は倫理観を捨てさせる何かがあるのだろうか。
「それでもな」
「あってか」
「そして記事もなのね」
「ましだが」
 その内容はというのだ。
「しかしな」
「タブロイドになるとか」
「もうなのね」
「品性も知性も最初からなくだ」
 大衆性を意識することを勘違いしてそうなるのだ。
「当然羞恥心もな」
「ないか」
「それも」
「恥を恥と思わなくなるとだ」
 その時はというのだ。
「最も恐ろしい腐敗がはじまる」
「そしてその腐敗がか」
「悪質なタブロイドにはあるのね」
「だからだ」
「腐敗しきっていてか」
「エウロパともつながるのね」
「エウロパもだ」
 この国もというのだ。
「それがわかっているからな」
「そうした連中を抱き込んでか」
「利用しているのね」
「羞恥心が全くないと愛国心もない」
 この場合は連合そして各国に対するものだ。
「それならな」
「エウロパともつながるか」
「そうなるのね」
「それも平気でな。金を貰えれば」
 そのエウロパからというのだ。
「その時はな」
「エウロパの為に働く」
「そうするのね」
「そんな連中だ、そう考えるとな」
 さらに言うのだった。
「エウロパのスパイは首都星系や賑やかな場所にだ」
「マスコミのいる場所か」
「特に質の悪い連中の」
「その近くにいるか」
「そう思っていいのね」
「そうだろうな」
 タムタムは二人に話した、そしてだった。
 話が一段落したところで窓を見た、そのうえでこの学校にそんな連中がいる筈がないとまた思ったのだった。


スパイは何処にいる   完


                  2023・11・9
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