第三話 ヨドンヘイムの戦いその二
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「大変だ、ヨドンヘイムにエンターが出たぞ！」
「エンター、あいつですか」
「うん、ヴァグラムのね」
射田に答えた。
「どうやらあいつも復活したらしくて」
「それで、ですか」
「ヨドンヘイムに来たらしいな」
「ヨドンナ達と会うつもりかしら」
「そうだな」
押切は速見の言葉に答えた。
「間違いなくな」
「そしてですね」
「手を組むつもりだ」
「そうなったら大変だぞ」
タランチュラもその話を聞いて血相を変えた。
「連中が手を組むとな」
「そして協力し合うとね」
大治も言った。
「一と一を足してね」
「二になるからな」
「今でも大変なのに」
「今以上にだ」
「そうなることは間違いないわね」
「全くだ」
「すぐにヨドンヘイムに行くぞ」
宝路は決断を下した。
「そしてエンターをやっつけるぞ」
「そうしてですね」
「奴等が手を組むことを防ぐんだ」
マブシーナに答えた。
「そうするんだ」
「はい、それでは」
「六人全員で行こう」
熱田は仲間達に言った。
「そしてそのうえでね」
「ああ、連中が手を組まない様にするぞ」
宝路は熱田にも応えた。
「絶対にな」
「そうしようね」
「本当に厄介なことになるからな」
「全くだ、じゃあ案内するぞ」
タランチュラはキラメイジャーの面々に告げた。
「ヨドンヘイムまでな」
「頼むよ、留守は我々が守っておくから」
博多は立ち上がったタランチュラに言った。
「キラメイジャーの皆を宜しくね」
「ああ、任せてくれよ」
「それじゃあね」
「健闘を祈ります」
マブシーナはキラメイジャーの面々に切実な声で告げた。
「そして皆さん無事に帰って来て下さい」
「わかったよ、勝ってね」
熱田はそのマブシーナに笑顔で応えた。
「皆で帰って来るよ」
「それでは」
「行こうな、今から」
ファイアがここで言ってきた。
「ヨドンヘイムに」
「まさかヨドンヘイムに行くとは思わなかったにしても」
ショベローも言う。
「ご主人をお助けしなければ」
「ご安心下さい」
マッハは速見に誠実な声で約束した。
「何があろうとも私がいますので」
「我々がお守りするからこそ」
ジェッターも来た、そのうえで言った。
「マブシーナ様のご心配を杞憂としなければ」
「そういうことでね」
ヘリコは明るく言った。
「皆で頑張りましょう」
「そうだ、皆もいるのだ」
オラディンはそれでと余裕のある声で話した。
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