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金木犀の許嫁
第二話 相手から来たその十

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「実は美味しいですが」
「鯰も食べられるのよね」
「はい、それで結構です」
「美味しいのね。食べられることは知ってたけれど」
「いいですよ」 
 白華は真顔で答えた。
「これが」
「そうなのね」
「よかったら今度釣って」
 他ならぬ鯰をというのだ、実は鯰は世界で見ると分布が広く特にアマゾンには多かったりするのだ。
「調理して下さい」
「淡水魚はちゃんと火を通さないとね」 
 夜空はすぐにこう言った。
「駄目よね」
「はい、生ではです」
 白華もそれはと答えた。
「とても」
「食べたら駄目なのよね」
「徹底的に凍らせていないと危ないですね」
「海のお魚も実はそうでね」
 そしてというのだ。
「淡水魚は特にね」
「虫が怖いので」
「そこは気を付けて」
 そうしてというのだ。
「食べないといけないわ」
「本当にそうですね」
「そのことは私もわかってるから」
 だからだとだ、夜空は話した。
「作る時はね」
「ちゃんとしてくれますね」
「そうするからね、鯉を調理する時も」
「宜しくお願いします、私達川のものも食べますが」
「その鯰とか鯉とか」
「鮎もうぐいもです」
 こうした魚もというのだ。
「鮒も食べますしタニシやザリガニも」
「そうしたものも食べられるしね」
「泥鰌も食べます」
 この魚もというのだ。
「それで蛙もです、それで食べる時は」
「火を通してるわね」
「相当凍らせていないと」
 まさに徹底的にというのだ。
「忍者は食べることにもです」
「気を付けないといけないから」
「ですから」 
 その為にというのだ。
「そうしています、間違っても食べてお腹を壊したりしない」
「それも忍者なのね」
「サバイバルの知識もです」
 こういったものもというのだ。
「備えないとです」
「忍者じゃないのね」
「そうです、忍者部もです」
 この部活もというのだ。
「別におかしなことはしていないです」
「体術の鍛錬とオリエンテーション?」
「ボーイスカウトに近い部分もありますね」
 白華は少し考えてから答えた。
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