第四章
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「合えない」
「インフルエンザだとな」
「仕方ないな」
「見舞いに行くだけでも凄いよ」
春華は正道のその行為を称賛した。
「それだけでな」
「そうか」
「ああ、本当にな」
この度はというのだ。
「あたし等も行ってるけどな」
「それで昨日会ったな」
「あたし達は幼馴染みだからな」
それでというのだ。
「行ってるけれどな」
「それも立派だ」
今度は正道が称賛した。
「本当にな」
「そう言ってくれるんだな」
「毎日行ってるな」
「だから幼馴染みだからな」
それでというのだ。
「あたし達四人と咲でな」
「行ってるな」
「それで会えないけどな」
インフルエンザは感染症である為だ。
「そうだけれどな」
「それでもお家にはな」
「行ってるよ、というかこのクラスの奴全員一回は行ってるだろ」
未晴の見舞いにというのだ。
「いいクラスだよ」
「全くだな、しかし」
それでもというのだった。
「あいつはどうかだな」
「ああ、今日は敢えて一緒に来なかったけれどな」
「そっとしておいているか」
「そうだよ、どうなんだろうな」
春華も他の四人も心配だった、そして当人が登校したが。
自分の席に座ると無言であった、だが不機嫌なのは明らかで桐生がその彼女を見てそのうえでクラスメイト達に言った。
「今日はね」
「そっとしておこう」
竹山が応えた。
「それが一番だよ」
「そうだよね」
「何か言っても」
「逆効果になるだろうし」
「ああなったらね」
凛が困った顔で話した。
「本当にご両親か彼氏さんか」
「未晴でないとだな」
「どうにもならないから」
正道にその顔で話した。
「だからね」
「そっとしておくことだな」
「そう」
まさにと答えた。
「下手に触れたら」
「怒るか」
「そうなのよ、だから今日はね」
「そっとしておくことか」
「あの娘あの人のことよく話すから」
咲に名前が聞こえない様に話した。
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