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碌でもない奴は碌でもない仕事に就く
第二章
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「だからな」
「まともな仕事に就いてないか」
「お前もそう思うだろ」
「そう言われるとな」
 友人も彼のことを知っているからこう答えた。
「あんな奴はな」
「そうだろ、本当に犯罪に関わってるってわかったら」
「通報するか」
「証拠掴んでな、お前もするか」
「俺もあいつ嫌いだよ」
「好きな奴いないからな」
「じゃあな」
 須藤に述べた。
「俺もな」
「宜しく頼むな」
「その時はな」
 こうした話をしてだった。
 二人はそれぞれの日常も過ごしていった、二人共大学に進学し就職もした。須藤は実家暮らしで働いていたが。
 東京で働いていた友人が同窓会で地元に戻って来るとその同窓会の場で言った。
「貴蔵の馬鹿だけれどな」
「ああ、あいつか」
 友人もすぐに応えた、共に同窓会の会場の居酒屋の貸し切りの場所でビールのジョッキを片手に飲んでいる。
「どうしたんだ?」
「就職したけれどな」
「碌なところじゃなかったか」
「詐欺会社だったんだよ」
 須藤は笑って話した。
「これがな」
「ああ、やっぱり悪い会社に入ったか」
「羽毛布団がどうとかオレオレとかやるな」
「そういうのの王道だな」
「それでその会社に警察が入ってな」 
 そうなってというのだ。
「あいつもな」
「捕まったんだな」
「そこで窃盗とかの余罪も見付かってな」
 友人に実に楽しそうな顔で話していくのだった。
「刑務所に入って前科もな」
「ついたんだな」
「ああ、そうなってな」
 そうしてというのだ。
「今は臭い飯食ってるよ」
「当然みたいな結末だな」
「そうだよな、被害者の人達からも訴えられてるし」
「詐欺の被害のか」
「あと傷害事件もわかったしな」
「本当に碌でもない奴だな」
「それで前科色々付いて民事も何かと出来てな」
 そちらの案件もというのだ。
「賠償金払わさせられることになったよ」
「逃げられないよな」
「踏み倒そうと思ったら」
 その時のことも話した。
「わかるよな」
「逃げられないよな」
「それこそ内臓売ってでもな」
 そうなることも友人に楽しそうに話した。
「有り得るな」
「そういうことだな」
「だからな」
 そうなるからだというのだ。
「もうあいつはな」
「終わりだな」
「人生自体がな、絶対に碌でもない仕事に就いてるって思ってたら」
 そう確信していたらというのだ。
「やっぱりでな」
「碌でもない末路迎えたな」
「ああ、ざま見ろだろ」
「それ皆思うよな」
「ああ、皆にそう思われる位の屑はな」
「そんな結末しか迎えないな」
「そうなるのがヲチだよ」
 友人にビールを飲みつつ心から喜んで話した、そして隣の家が息子が捕まったのでそのことを言われて夜逃げして後に来
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